C01ブランド/開発ストーリー
「飲めるほど安全」を社内の合格ラインにした日
mofuwaの安全基準は、「原水が清涼飲料水の規格基準を満たすこと」です。飲み物として売る予定はありません。それでも飲み物の基準を持ち込んだのは、犬も猫も、体に付いたものはほぼ確実に舐めるからです。この記事では、その基準が何を保証していて、何を保証していないのかを整理します。
ペット用品の基準は、自分で決めることになる
意外に知られていませんが、ペット用のケア用品の多くは、法律上は「雑貨」に分類されます。人の化粧品のような全成分表示の義務も、医薬部外品のような有効性の審査もありません。パッケージにどこまで書くか、どんな試験をしておくか、その結果をどこまで開示するか。そのほとんどが、作り手の判断に委ねられています。
これは規制が甘いという話ではなく、そもそも枠組みが違うという話です。ただ、作る側から見ると意味が変わります。守るべき最低ラインが法律で決まっていないので、どこを合格ラインにするかを自分で決めなければならない。裏を返せば、決めないまま製品を出すこともできてしまうということです。法律が最低ラインを引いている分野との違いは、そこにあります。
決め方は会社ごとに違います。人用の化粧品の基準に合わせる会社もあれば、独自の社内基準を作る会社もある。わたしたちが選んだのは、もっと単純で、飼い主が確かめやすい基準でした。
「飲めるほど安全」を合格ラインにした
mofuwaの安全基準は、ここに置きました。置いた線は、原水が清涼飲料水の規格基準を満たすことです。ジュースやミネラルウォーターとして売るために満たす、あの基準です。
理由は3つあります。
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舐めることが前提だから
スプレーしてブラッシングすれば、そのあと必ずと言っていいほど舐めます。口に入る前提のものに、口に入る前提の基準を当てるのがいちばん筋が通ります。背中に付けたものは背中を舐めて口に入りますし、足に付けたものは足を舐めて口に入ります。使い方の説明で止められることではありません。止められない前提のほうに、基準を合わせるしかありませんでした。
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外から確かめられる基準だから
社内で作った独自基準は、外から見ると強いのか弱いのか判断できません。すでに社会で使われている基準なら、飼い主が自分で調べて確かめられます。基準の名前をたどれば、何を見ている基準なのかを自分で読めます。こちらの説明を信じてもらうところに頼らなくて済む、というのがこの選び方のいちばんの利点です。
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設計の制約になるから
この線を引くと、入れられない成分が自動的に決まります。判断に迷う余地が減り、あとから緩められなくなります。線の外側にあるものは、良いか悪いかを検討する前に候補から外れます。議論が短くなるぶん、残った選択肢の検討に時間を使えます。
この基準の効き目は、対外的な説明よりむしろ社内で緩めにくくなることにあります。あとから「これくらいなら」と足していけない状態を、先につくっておくという考え方です。緩めるには、基準そのものを変えたと表明しなければならなくなる。その一手間があること自体が、歯止めとして働きます。
この基準が保証していること、していないこと
安全基準が何を担保していないかも、書いておきます。基準は万能ではありません。何を担保していて、何を担保していないのかを分けておきます。
| 観点 | この基準で言えること | この基準では言えないこと |
|---|---|---|
| 口に入ったとき | 定められた項目について、飲用の水と同じ範囲に収まっている | どんな量を飲んでも問題ない、ということではない |
| 皮膚への影響 | ―(この基準は飲用の観点で、皮膚は別の話) | 肌に合うかどうかは体質による。別途確かめる必要がある |
| 効き目 | ―(安全性の基準であって、有効性の基準ではない) | 汚れが落ちる・症状が良くなる、といったことは示していない |
| すべての個体 | ― | アレルギーや持病のある子まで安全、とは言えない |
| 開封したあとの扱い | ―(原水の段階について定めた基準) | どんな保管をしても同じ状態が続く、ということではない |
とくに右の列が大事です。安全性の基準と、効き目の根拠はまったく別のもので、片方をもう片方の代わりにはできません。洗浄力については、別に試験をして数字を取っています。安全性の基準を満たしていることを、そのまま「よく落ちる」の説明に使うことはできませんし、その逆もできません。混ぜて語ると、結局どちらの説明も弱くなります。
同時に決めた、入れないもの
この線を引いた時点で、入れられないものが自動的に決まりました。mofuwa グルーミングスプレーは、次のものを使っていません。
- 界面活性剤:落とす力を水の性質でまかなえるなら、足す理由がない。舐める前提の製品では、足したぶんだけ確かめることが増えます
- 香料:においを隠すと、体調の変化にも気づきにくくなる。においは、飼い主が毎日いちばん多く受け取っている情報です
- アルコール:揮発は速いが、舐める前提の製品では刺激のほうが問題になる。乾きの速さは作り手側の都合で、舐める側の都合ではありません
- 着色料:使う人が見た目で判断する必要がない。そのために口に入るものを1つ増やす理由がありません
「入れない」と決めるほうが、実は難しい判断です。入れれば説明が楽になり、使用感も分かりやすくなる。それでも入れなかったのは、合格ラインを先に決めていたからです。
それでも「絶対に安全」とは書きません
基準を満たしていても、わたしたちは「絶対に安全」という言い方をしないことにしています。mofuwaの安全基準は、そこまでを保証するものではないからです。体質は一頭ずつ違いますし、皮膚に異常が出ている状態では、水であっても刺激になることがあるからです。「絶対に」と書いた時点で、その一頭ずつの違いを引き受けないことになります。書けるのは、何を確かめたのか、そして何を確かめていないのか、までです。
皮膚に傷、強い赤み、じゅくじゅくした部分がある場合は使用を控え、まず動物病院にご相談ください。使用中に痛がる、いつもより舐める回数が増えるといった変化が見られたときも、いったん中止して獣医師にご相談ください。
基準は、判断の材料を増やすためのものです。飼い主が自分で確かめられる形にしておく。基準の結果と、目の前の一頭の様子が食い違うこともあります。そのときに優先されるべきなのは、様子のほうです。それ以上のことは、製品の側からは言えないと考えています。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 「清涼飲料水の規格基準をクリア」とは、どういう意味ですか?
- 飲み物として販売するために満たす必要のある基準を、原水が満たしているという意味です。飲用として販売しているわけではありませんが、舐めることが前提のケア用品にとって、確かめやすい安全性の指標になります。
- この基準を満たしていれば、飲ませても大丈夫ですか?
- 飲ませることを想定した製品ではありません。ケアの過程で舐めてしまう量を前提にした基準の置き方であり、意図的に飲ませる使い方はしないでください。
- ペット用品に法的な安全基準はないのですか?
- ペット用のケア用品は雑貨に分類されることが多く、人の化粧品や医薬部外品のような表示・審査の義務はありません。だからこそ、各社が自分で基準を決めていることになります。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
