C01ブランド/開発ストーリー

最初に試したのは、つくった側の肌|敏感肌の学生だった

公開日 2021年11月28日|文=mofuwa編集部

一人の実感を、外の試験に置き換えるまで つくった側の一人が感じた変化から、身内の判定という限界を経て、試験条件と検査機関のある結果へ置き換えた流れを示した図 実感 一人 限界 身内 試験 外部 身内の判定は通らない 試験条件と検査機関へ 実感だけでは言えないこと 季節・食事・睡眠が混ざる/ 切り分けられない 外の試験で言えること 規格基準の項目/生菌の有無/ 浸透の測定値
左から右へ、根拠の置き場所を移していきました。

mofuwaの電解水を最初に肌で試したのは、犬でも猫でもなく、つくった側の人間でした。創業者は学生時代、慢性的な敏感肌に悩んでいました。父が研究していた水を、自分の腕に塗ってみたのが最初です。この記事では、その一人の実感が根拠にならないと分かってから、何を積み直したのかを書きます。

学生時代に、自分の肌で電解水を試した経験

学生時代の話です。創業者は慢性的な敏感肌で、季節の変わり目になると腕の内側や首のあたりが荒れていました。市販のものを一通り試して、合うものと合わないものを自分で覚えていく段階を、長く続けていました。

父が電解水の研究をしていることは知っていました。ただそれは医療の現場で人のために使う技術で、自分の敏感肌とは別の話だと思っていました。研究の中身を詳しく聞いたこともありませんでした。

あるとき、その水を腕に塗ってみます。理由は単純で、家にあったからです。特別な期待があったわけではありませんでした。

本人は、肌の調子が変わったと感じています。ここは慎重に書きます。これは一人の体験で、製品の効き目を示すものではありません。同じことが誰にでも起きるという話でもありません。

Caution一人が感じた変化は、効き目の証明になりません

個人が感じた変化は、その人の生活ごと含んだ結果です。季節、食べたもの、眠った時間、たまたま触らなかった期間。全部が混ざっています。塗ったら肌が改善しましたという形で書けないのは、この混ざりを切り分ける方法がないからです。

つくった側が最初の使用者になった背景

順番としては珍しい形です。ふつう、開発した人は最初の使用者になりません。試すのは別の誰かで、開発した側は結果を受け取るほうにまわります。そのほうが判定が濁らないからです。

この電解水の場合、最初の使用者がつくった側になった背景は二つあります。

良い面もありました。毎日の肌の状態を、他人に聞かずに追えます。塗る量も時間も自分で決められるので、条件を変えながら何度でもやり直せます。学生時代の記録としては、細かいところまで残っています。

悪い面のほうが大きかった。判定する人と、うまくいってほしいと思っている人が同じでした。身内の判定は、外に出したときに通りません。学生時代に確かめたつもりだったことは、あとから全部やり直しになりました。

実感を根拠にしない、という考え方

友人にも試してもらいました。何十人かに渡して、感想を聞いています。肌の調子が良くなったと言う人もいました。それでも、技術として価値があると受け取った人は一人もいませんでした。見た目は水で、使い心地も水だからです。

感想が集まっても、根拠にはなりません。渡す相手も聞き方もこちらが選んでいます。数が増えても、性質は学生時代の自分の腕と同じでした。人数を増やすことは、身内の判定を身内のまま大きくすることでした。

だから置き場所を変えることにしました。実感を消すのではなく、実感とは別の欄に、外から測れる結果を並べる。ここで出てくるのが試験条件と検査機関です。

実感の欄と、外の試験の欄
実感で言えること外の試験で言えること
肌の調子が変わったと感じた何も言えません。個人の体験の欄に置いたままにします
水として問題がなさそう人が飲む飲料と同じ規格基準の項目を、原料の電解水で確認(江東微生物研究所)
清潔になった気がする決められた試験条件のもと、試験時間30秒から60秒のあとに生菌が検出されていません(江東微生物研究所/日本食品分析センターほか)

表の左と右は、同じことを言っていません。右に書けることが増えても、左が証明されるわけではありません。水そのものを測った結果と、体に使ったときに何が起きるかは別の問いです。この二つを混ぜないでおくのが、いちばん時間のかかった作業でした。

確かめ方が変化したのは、水の構造が分かってからでした

学生時代には分からなかったことが、研究が進んで一つ分かりました。この水が、肌の上でふつうの水と違う振る舞いをする理由、つまり構造の話です。

三室ダブルイン型の電気分解(特許5253483)では、電解槽が3つの部屋に分かれています。電解のために入れた物質が、出てくる水のほうへ混ざらない構造です。電解槽のカソード側(マイナス極)には還元水ができ、アノード側(プラス極)には酸化水ができます。

浸透のしやすさも測れるようになりました。精製水と比べた水分の浸透では、35倍という数値が自社の測定で出ています。浸透しやすいなら、肌に置いたときの入り方がふつうの水と変わってきます。学生時代に感じた「なじみ方が違う」は、このあたりに対応していたのだと思います。

Note特許は、構造についての登録です

特許5253483は、水をつくる装置の構造についての登録です。効き目を証明した書類ではありません。構造が分かると、どこを測ればいいかが決まる。特許が果たしているのはそこまでの働きだと考えています。

分かった中身よりも、確かめ方が変化したことのほうが大きかったと思っています。敏感肌の腕を見るのをやめて、水の側を測る。測る対象が体から水に移ったので、検査機関に出せるようになりました。一人の腕では、どこに出しても受け取ってもらえません。

敏感肌の学生時代が、いまの製品に残したこと

学生時代の実感は、根拠としては使えませんでした。それでも一つだけ残ったものがあります。毎日使えるかどうか、という条件です。

敏感肌は、悪くなる日と良くなる日が交互に来ます。週に一度なにかをするやり方だと、間の6日が空きます。空いた日にまた戻ってしまう。学生時代に自分の腕で分かったのは、効いたかどうかより、間の日をどう埋めるかのほうでした。

mofuwa グルーミングスプレーの設計条件になっているのは、この部分です。毎日きれいにしてあげたいという願いを、毎日やれる形にしてあります。スプレーするだけで終わるので、工程が増えません。舐めても問題にならない範囲で中身を選んでいるので、量の上限を気にせずに使えます。

犬と猫の場合は、条件がもう一つ増えます。本人が調子を言えません。だから飼い主が見る回数のほうを増やせる形にしておく必要がありました。グルーミングスプレーを毎日の前提にしているのは、水の力を足すためというより、手をかける回数を増やすためです。

最初の使用者がつくった側だったことは、自慢できる話ではありません。一人の腕から始まった電解水を、外の試験に出せる形にするまでに15年かかりました。残ったのは学生時代の実感ではなく、毎日という条件のほうです。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

最初に電解水を試したのは、犬や猫ではなかったのですか?
人です。開発していた側の家族が、学生時代に自分の腕で試しました。犬と猫に向けたのはずっとあとになります。もとは医療の現場で人のために研究されていた水で、先に人のほうで確かめられてきた経緯があります。
敏感肌の人が使ってもよいものですか?
mofuwaは犬と猫のためのケア用品で、人の肌のための製品として作られていません。学生時代の話は、開発の経緯としてだけ書いています。人の肌の悩みについては、皮膚科で相談してください。
一人の実感を記事に書いてよいのですか?
個人の体験として書く範囲なら書けます。効き目として書くことはできません。試験条件と検査機関のある結果と、個人が感じた変化は、別の欄に分けて置いています。混ぜて書かないというのが、この記事の書き方です。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。