C01ブランド/開発ストーリー
20を超える大学と研究機関と|自社の試験だけにしない
共同研究の相手先を数えると、大学と研究機関をあわせて20を超えていました。分野は医学、歯学、植物成分の抽出、農学、工学まで散らばっています。ひとつの水を、これだけ違う場所に持ち込んできました。ワンテンスが自社の試験だけで済ませてこなかったのは、電解水が見た目で違いの分からないものだからです。この記事では、大学との共同研究と、検査機関への委託試験を、どう分けて使ってきたのかを書きます。
20を超える大学と研究機関|数が増えた背景
研究が始まったのは1995年、父の代の会社でのことです。株式会社ワンテンスができたのは2019年2月なので、会社の歴史より研究の歴史のほうがずっと長い。その長いほうの期間に、共同研究の相手先が20を超えました。
増えた理由は、増やす計画があったからではありません。電解水は、狙った病気に合わせて設計した薬剤とは成り立ちが違います。水そのものの性質を変えたものなので、どの場所で役に立つのかは、持ち込んで確かめるまで決まりません。持ち込んだ先で分かったことが、次の持ち込み先を決めていました。
| 分野 | 相手先 | 時期 |
|---|---|---|
| 医学(感染症対策・細胞の再生医療) | 東京大学 | 1997年から |
| 小児科の診療の現場 | 渡辺一彦小児科医院 | 2003年に電解水の製造システムを導入 |
| 植物成分の抽出 | 三重大学・コロンビア大学・法政大学 | 2005年から2008年 |
| 歯学(歯の再生医療) | 北海道大学 歯学部・東京医科歯科大学・鶴見大学 歯学部・北海道医療大学 | 2011年から2016年 |
| 農学(農作物の洗浄) | 北海道大学 農学部 | 2017年 |
| 工学(空気の浄化) | 東京工業大学 | 2021年 |
並べると幅の広さが目につきますが、年ごとに見ると空いている期間のほうが長い表です。毎年どこかの大学と組めていたわけではありません。相手先が決まるまでに数年かかったものもあります。幅が広いことと、順調だったことは違います。
ワンテンスが犬と猫に向かうのは、この並びの終わりのほうです。最初から狙っていた相手ではありません。ほかの場所で確かめたことが積み上がってから、ようやく候補に入りました。
自社の試験だけにしない、という理由
自社で測った数字は、社内では十分な材料になります。外に出した瞬間に弱くなります。そちらが測ったものですね、というところで話が止まるからです。反論のしようがない代物ではなく、確かめようがないという意味で弱い。
電解水の場合、この弱さがいっそう大きく出ます。手に取った人に見えるのは透明な液体で、成分表に書かれているのは水だけです。使う人の側に、違いを自分で確かめる手がかりが残っていません。だから、測った人の名前のほうが材料になります。
そこでワンテンスは、確かめる場所を3つの層に分けました。社内での検証、大学や研究機関との共同研究、検査機関への委託試験です。3つを混ぜずに、どれで出た数字なのかを書き分けています。
水の浸透のはやさを精製水と比べた35倍という数字は、社内で測ったものです。だから社内の検証だと添えたうえで出しています。浸透が速いほうが良いという評価まで含んだ数字ではなく、何と比べたのかがあって初めて意味の出る数字です。外の名前がついた数字と同じ欄に並べると、どちらも読み方を間違えられます。
この書き分けは、自社の数字を下に見るためのものではありません。どの層で出た結果かによって、そこから言えることの範囲が変わるというだけです。範囲を書かずに数字だけを置くと、読んだ人が勝手に範囲を広げます。
大学との共同研究と、検査機関の試験を分ける考え方
同じ「外の目」と言っても、大学と検査機関に頼んでいることは別のものです。ここを混ぜると、20を超えるという数だけが残って、中身が伝わらなくなります。
| 大学・研究機関との共同研究 | 検査機関への委託試験 | |
|---|---|---|
| 外に出すもの | 何を調べるかという問いの立て方 | 決めた試験条件での測定 |
| 結果の向き | こちらの想定と違う向きに出ることがある | 条件どおりの数字が返ってくる |
| かかる時間 | 年単位。相手先が決まるまでにも時間がかかる | 条件が固まっていれば短い |
| そこから書けること | その水に、何を調べる価値があるか | いつ・どの条件で・何が出たか |
大学との共同研究でいちばん大きいのは、問いが自分のところから出てこなくなることです。歯学部に持ち込めば歯の側から、農学部に持ち込めば農作物の側から見られます。社内で考えていた使いどころとは違う向きの問いが返ってきます。研究機関が増えるほど、この向きの数が増えました。
検査機関のほうは、逆に想定外が起きないようにするための工程です。ワンテンスが出しているのは、江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センターといった外の検査機関です。生菌が検出されなかったという結果を、試験条件とセットで残しています。
この「セットで」が抜けると、結果が使えなくなります。菌の種類によって何秒後に見るのかを変えてあり、秒数の違いがそのまま結果の意味の違いになります。何秒後に見たのかが抜けている数字は、誰も同じやり方で確かめられません。生菌が検出されなかったという一行だけを持ち出すと、条件のない話になります。
飲みものに使う水の規格基準に照らして確かめているのも、検査機関の側の仕事です。規格基準は自分で決められるものではないので、外の基準を借りてくる形になります。電解槽を3つの部屋に分けて電解質から出る不純物を水の側に残さない構造(特許5253483)は、この基準に照らせる状態をつくるためのものでした。
外の目が、ワンテンスの1本に残した変化
20を超える大学と研究機関を通ったことが製品に残したのは、数の多さそのものではありません。説明の欄が分かれたことです。
- 大学・研究機関との共同研究の欄:どの分野で、何を調べる対象になってきたか。研究の経緯までで、家での結果はここに入りません
- 検査機関の試験の欄:どの試験条件で、何が出たか。生菌が検出されなかったという結果は、検査機関の名前と秒数つきでこの欄に入ります
- 社内の検証の欄:浸透の速さのように、社内で比べた数字。社内と書いたうえで置きます
ワンテンスは特許5253483についても、置く欄を分けています。登録されているのは電解槽の構造のほうです。構造が登録されていることと、水の働きが確かめられていることは、別の欄の話です。番号を書いておけば原文をたどれるので、欄を分けたままでも確かめてもらえます。
mofuwa グルーミングスプレーの中身は、この水そのものです。犬や猫の体は毎日脂を出しているので、前の日にきれいにしても翌朝には同じところが汚れています。それでも毎日シャンプーをするのは手間がかかりますし、サロンへ毎日通うこともできません。毎日きれいにしてあげたいという願いのほうに、手段が追いついていません。そこを埋めるための1本です。
グルーミングスプレーを吹いた場所は、その子が舐めます。だから飲みものの規格基準の側で確かめた水しか入れていません。量を数えながら使わなくていいのは、そのためです。梳かす前に吹いておけば、静電気が起きにくい状態のまま毛を通せます。湯につかること自体が負担になる子なら、風呂の回数を増やさないまま毎日の手当てのほうを足していけます。
20を超えるという数は、それだけでは何の保証にもなりません。意味があるのは、どの相手先で何を確かめたのかを、いまでも1件ずつ指せることのほうです。大学と研究機関の名前を並べているのは、数を自慢するためではなく、確かめに行ける場所を残しておくためです。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
