C01ブランド/開発ストーリー
ペットは毎日、脂を出す|だから毎日使えるものにした
犬も猫も、被毛の根元では毎日皮脂が上がってきます。1日では目に見えて変わりませんが、3日たつと手ざわりが変わり、1週間で毛が束になります。散歩に出れば、外で拾った砂やほこりもそこに乗ります。グルーミングスプレーの開発でいちばん最初に置いた条件は、この毎日の側に入れる形にする、という一点でした。この記事では、毎日という条件が開発の順番をどう決めていったのかを書きます。
脂は毎日上がる|グルーミングスプレーの開発が始まった背景
グルーミングスプレーの開発が始まった時点で決まっていたのは、2つだけでした。中身に使う電解水が父の代からあること。そして、犬と猫の毎日に置くものにすること。それ以外は何も決まっていません。容器の形も、1回に使う量の目安も、毎日という条件から逆算して決めていきました。
毎日という条件を先に置いたのは、飼い主の困りごとの形がそうだったからです。汚れは一晩で急に増えるものではなく、1日ごとにわずかずつ足されます。3日で手ざわりが変わり、1週間で毛が束になり、そこまで来てから落とすと、今度は落とす側の負担が大きくなります。毎日わずかに動かすか、週末にまとめて落とすか。開発の分かれ目はここでした。
まとめて落とす側には、すでにシャンプーがあります。足りていなかったのは毎日の側です。きれいにしてやりたいという気持ちのほうは絶えないのに、毎日やれる手立てだけが空いていました。グルーミングスプレーの開発は、この空きを埋めるところから始まっています。
泡が立つもの、香りがつくもの、使ったあとに拭き取りが要るもの。この3つは早い段階で外しました。どれも1回だけなら成立しますが、毎日に置くと手数が増えて続きません。この条件は、機能を足す判断よりも、落とす判断のほうに多く働きました。
毎日シャンプーはできない|開発の順番を毎日の側から決めた理由
毎日シャンプーをすればいい、という話にはなりません。湯を張って洗い、すすいで乾かすまでを毎日続けるのは手間が大きすぎます。サロンに毎日通うこともできません。そして、湯船に入ること自体が負担になる子がいます。この3つは、飼い主の努力では埋まらない種類の制約でした。だから開発では、シャンプーの手数を削る方向ではなく、手数がほとんど要らないものを別に置く方向を選びました。
| 毎日続けるのに要る条件 | 開発で決めたこと |
|---|---|
| 始めるまでの準備が短いこと | 吹くだけにする。湯も道具も要らない |
| 終わったあとの片づけが残らないこと | すすぎと乾かす工程を置かない |
| 1回の量を毎回考えなくていいこと | 上限を決めずに使える中身にする |
| その子が嫌がらないこと | 香りを足さず、触る手数を減らす |
表の左側は、どれも毎日という条件からしか出てきません。週に1回のものを作るなら、準備が5分かかっても片づけが残っても成立します。毎日にすると、5分は35分になり、片づけは7回になります。毎日という条件は、1回あたりの負担を7倍に拡大して見せる条件でした。
香りを足さなかったのも、毎日の側から決めたことです。ペットは自分のにおいのなかで暮らしていて、そこに別のにおいが毎日重なるのは、その子にとって負担になります。香りは使う人が気持ちよくなるためのもので、毎日使われる側の都合ではありません。開発では、人の側が満足する要素を1つずつ外していきました。
舐めてもいい量に収める|毎日使う前提から決めた開発の考え方
毎日使うものには、量の問題がついてきます。犬も猫も、体に付いたものを自分で舐めます。猫は毛づくろいで全身を通しますし、犬も足先や腹は口が届きます。しかも動物の角質層はヒトの3分の1から2分の1ほどの薄さだと社内の資料に整理されています。毎日、薄い皮膚に置かれ、そのうえ口を通る。この順番を前提にしないと、毎日使えるものにはなりません。
そこで開発では、安全側の数字を後から足すのではなく、舐めることを出発点に置きました。中身を電解水だけにして、ほかの成分を入れないという決め方です。規格基準は清涼飲料水のものを当てて確かめています。使う量の上限を決めずに済むのは、この順番で作ったからです。足りないと思えばもう一度吹けますし、量を数えながら使う必要がありません。
毎日使えることと、体に何かが起きることは別の話です。ここは開発の段階から線を引いています。原料水のつくり方には特許5253483が付いていますが、特許は装置の形が新しいと認められた登録で、効きめが確かめられたという意味ではありません。グルーミングスプレーについて書けるのは、毎日使える形にするために何を入れず何を置かなかったか、というところまでです。
- 入れなかったもの:香料、泡立ちを作る成分、色。どれも毎日重ねる前提だと、その子の側に足し算が残ります
- 置かなかった工程:すすぎと乾燥。毎日の手数をここで切ると、続ける判断が飼い主の気力に左右されなくなります
- 決めなかったこと:1回に使う量の上限。舐めることを先に置いたので、上限を決める必要がそもそも出ませんでした
猫とシニアの毎日|グルーミングスプレーの開発を動かした経験
猫に使えるかどうかは、開発の途中でいちばん多く聞かれたところでした。猫は水に濡れることを嫌う子が多く、毛づくろいで自分の体を通します。毎日使うものが猫に向くかどうかは、成分の話であると同時に、その子が受け入れ続けるかどうかの話でした。中身を水だけにして香りを足さなかったことは、結果として猫の毎日にも置きやすい形になっています。
年齢が上がった子も同じです。若いころは平気だった風呂が、10歳を過ぎると立っている時間そのものが負担になります。洗えなくなった子ではなく、洗わないほうがいい子として扱う必要がありました。湯を使わずに毎日少しずつ整えられるなら、風呂の回数を落としたままでも手ざわりを保てます。グルーミングスプレーの開発では、この層をはっきり想定しています。
ブラッシングと組み合わせる使い方も、毎日の側から出てきました。乾いた毛にブラシを入れると静電気が起きやすく、その子は毛を引かれる感覚を先に覚えます。梳かす前に軽く吹いておくと、毛が動きやすい状態で始められます。毎日の手入れで最初に嫌われるのは、たいてい道具ではなく引っぱられた記憶のほうです。グルーミングスプレーとブラッシングスプレーを1本にしたのは、この順番を毎日成立させるためでした。
開発から数年たちましたが、中身は変えていません。毎日という条件から逆算した形が、そのまま残っています。変え続けているのは、どう渡せば毎日続くのかという側だけです。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
