C01ブランド/開発ストーリー

毛の芯まで届いているか確かめた|ナノより細かい水の話

公開日 2022年10月30日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、クリーム色の敷物に座っている白い猫
毛の表面が濡れたのか、内側まで入ったのか。言い分けるために断面を見ています。写真:大 董/Pexels

毛髪の断面は、外側から3つの層に分かれています。いちばん外がキューティクル、その内側がコルテックス、中心にあるのがメデュラです。電解水で確かめたのは、このうちどこまで水が入るのか、でした。観察の結果は、いちばん内側のメデュラ領域から膨潤が見られた、というものです。この記事では、その観察が何を言えて、何を言えないのかを書きます。

どこまで入ったかは、毛髪の断面でしか言えない

「水が浸透します」と書くだけなら簡単です。ただ、それだけでは、表面が濡れたことと区別がつきません。濡れた毛も、内側まで水が入った毛も、見た目はどちらも濡れた毛です。区別をつけるには、どこまで入ったのかを言う必要があります。毛髪は、そこを言うのに向いた試料でした。層の並びが決まっているので、断面を見れば、変化が起きた場所を層の名前で呼べます。

いちばん外側のキューティクルは、うろこが重なったような層です。ブラシが当たるのも、布が触れるのも、この層までです。その内側にコルテックスがあり、毛の太さやしなやかさに関わります。中心にあるのがメデュラで、細い毛では見られないこともあります。飼い主が手でさわれるのは、いちばん外の層だけです。

毛髪の断面を、外から内へたどる 毛髪の層を外側から順にたどった図です。表面のうろこ状の層、その内側の繊維の層、中心の芯にあたる層と並びます。ふつうの水は外側で止まりますが、観察では中心の層から膨潤が見られました。 外側 うろこ 中ほど 繊維束 芯 メデュラ ふつうは表面で止まる 膨潤が見られた層 外側で止まった場合 表面が濡れて終わる 内側の層は変わらない 芯まで入った場合 メデュラ領域から膨潤する 試料は毛髪。皮膚ではない
外側で止まったのか、芯まで入ったのか。層の名前で言い分けられます。

皮膚で同じことをやろうとすると、うまくいきません。層の境目が毛ほどはっきりしませんし、生きている相手を切って断面を見るわけにもいきません。その点、抜け落ちた毛髪なら、痛くも怖くもない状態で断面を見られます。届いた距離を、層の名前に置き換えられる。毛髪を試料に選んだ理由は、そこにあります。

膨潤という見方|メデュラ領域で何が起きたか

観察されたのは、膨潤です。水を含んで、その部分がふくらむことをいいます。電解水を毛髪に触れさせると、触れた瞬間に内部へ入り、いちばん奥のメデュラ領域から膨潤している様子が確認されました(※自社調べ)。外から順に、キューティクル領域、コルテックス領域、メデュラ領域。いちばん遠いところの変化まで見えた、ということです。

膨潤という見方には利点があります。水が入ったかどうかは、直接見えません。ふくらんだかどうかは、見えます。見えないことを、見えることに置き換えている。だから「届いた」と言うときに、どこを見てそう言っているのかを示せます。逆に、ふくらんでいない層については、届いたとは言えません。判断の基準が1つに決まるので、都合よくは読めなくなります。

なぜそこまで入るのかというと、水の粒の細かさです。この電解水は、電気分解のしかたによって、ナノよりさらに10分の1という細かさにコントロールされています。浸透のしやすさについては、精製水と比べて約35倍という値があります(ペット企業向けの説明資料に載っている、自社での試験値)。数字だけを取り出すと大きく見えるので、何と比べた値なのかを併せて書いています。

Note特許5253483が登録しているもの

この細かさを作るのは、3室ダブルイン型と呼ばれる装置です。特許5253483として登録されているのは、その装置の形のほうです。毛髪の観察で見えた結果が登録されているわけではありません。特許があることは、技術が登録されたという意味で、効き目の裏づけにはなりません。

そして、ここが大事なところです。メデュラ領域まで入ったという観察は、水そのものの性質についての話です。毛が作り替わる、傷んだ毛が元に戻る、といった話には広げられません。観察できたのは、水がどこまで入ったかだけです。その先は、この試験からは言えません。

試験ごとに、試験条件と検査機関が違う

電解水の資料には、数字がいくつも並びます。並んでいると1つの試験から出たように見えますが、そうではありません。何を試料にしたか、何秒で見たか、どこが測ったか。3つとも試験ごとに違います。混ぜて読むと、言えないことまで言えるように見えてしまいます。

3つの確かめ方と、それぞれの試験条件
確かめたこと試験条件そこから言えること
毛髪のどこまで入るか毛髪の断面を観察(※自社調べ)メデュラ領域から膨潤が見られた、まで
浸透のしやすさ精製水との比較(自社での試験値)水の性質として約35倍という値が出た、まで
生菌が残るか一般細菌に対して30秒(検査機関:江東微生物研究所ほか)その試験条件で生菌が検出されなかった、まで

3つめだけは、外の検査機関に出しています。江東微生物研究所、日本食品分析センターといった機関です。上の2つは自分たちで見た観察と試験値です。自分で測った数字と、外で測ってもらった数字を、同じ強さで並べないようにしています。どちらも事実ですが、確かさの種類が違います。

生菌の試験のほうは、時間もセットになっています。何秒後に見たかで結果が変わるので、30秒という条件を外して書くことはできません。毛髪の観察に秒数が出てこないのは、見ているものが違うからです。同じ水でも、試験が違えば言えることが違う。資料の数字を引くときは、この対応を崩さないようにしています。

成分の側の確認も、別の枠で行っています。口に入っても差し支えない範囲かどうかは、清涼飲料水の規格基準に照らして確かめています。犬と猫は、体を拭いたところをそのあと舐めます。だから、飲みものの側の基準を借りて確かめる形にしました。規格基準を借りているという言い方が、いちばん正確だと思います。

ブラッシングの前の1本に残っていること

ここまでは、水の側で確かめたことです。商品の話に移ります。グルーミングスプレーは電解水100%のスプレーで、ブラッシングの前にかけて使います。毎日きれいにしてあげたい、という願いを、実際に毎日やれる形にしたものです。体から脂が出るので、今日きれいにしても、明日また同じところが汚れます。毎日のシャンプーは現実的ではありません。

どれだけかけても構わないのは、舐めたあとのことまで考えて中身を決めているからです。かける量を数えながら使う商品にはしませんでした。梳かす前にグルーミングスプレーを通しておくと、静電気が起きにくい状態から始められます。毛の表面の汚れが動くので、ブラシが通る抵抗も変わります。毎日のことなので、この差は積み上がります。

シニアの子や、お風呂そのものが負担になる子にも向きます。湯船に入れないという選択をしたときに、手が止まってしまうのが困るところでした。スプレーと手ぐしなら、寝ている横でも進められます。毎日やれる形かどうかが、いちばん大きな条件でした。水の細かさの話は、その条件を満たすための前提のほうにあります。

Caution毛髪の観察を、商品の説明に持ち込まない

メデュラ領域の膨潤は、電解水という水の側で確かめた観察です。スプレーをかけたら毛が作り替わる、という話ではありません。ペット用のケア用品は雑貨で、効き目を審査する仕組みがありません。観察は観察として、毎日の使い勝手とは分けて読んでください。

毛の芯まで届いているかを調べたのは、毛を立派に見せるためというより、どこまで言っていいかの線を自分たちで引くためでした。メデュラ領域までは言える、その先は言えない。線が決まっていれば、毎日かけるものについて、余計な期待を持たせずに説明できます。毛髪1本の断面を見ておくことの意味は、たぶんそこにあります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。