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農作物を洗う研究にも使われてきた|北海道大学との2017年

公開日 2023年1月22日|文=mofuwa編集部

明るい光の入る部屋で、淡い色のクッションの上に静かに座っている薄い色の猫
農作物を洗った水と、犬や猫を洗う水は、同じところから出ています。写真:Cats Coming/Pexels

2017年、電解水は農作物を洗う研究に使われています。相手先は北海道大学の農学部で、テーマは農作物の洗浄でした。犬も猫も出てこない研究です。ただ、食べるものを洗うという条件は、水そのものの洗浄力を測るうえでかなり厳しい条件でした。この記事では、そのときの試験条件と、そこで分かったことがいまのモイストシャンプーの泡にどう残っているのかを書きます。

2017年、電解水が農作物の洗浄に呼ばれた背景

2017年の共同研究の相手は、北海道大学の農学部でした。テーマは農作物の洗浄です。それまでの相手先は医療と歯学が続いていたので、この年にいきなり畑の側へ振れています。電解水をつくっている側から持ち込んだ話ではなく、農学部の側から問いが来ました。洗浄成分を残せない相手を、水だけで洗えるのかどうか。この一点を確かめる研究です。

農作物の洗浄には、犬や猫のシャンプーにはない縛りがあります。収穫したものを洗って、そのまま出荷する。すすぎの回数は増やせません。洗ったあとに何かが残ることを、前提にできない。だから農作物の洗浄では、洗浄成分を足して落とすというやり方が最初から使いにくい。電解水が呼ばれた背景はここにあります。入っているのが水だけなので、残るものの心配をしないで済みます。

洗う相手ごとに、洗浄の条件がどう変わるか
洗う相手すすぎの余裕洗浄で先に守りたいこと
農作物少ない。洗ってそのまま出荷する洗浄成分が残らないこと
犬・猫の体少ない。全身をすすぎ切るのは難しい落としすぎないこと
食器・床など十分にとれる早く落ちること

並べてみると、農作物と犬猫の条件が近い位置にいることが分かります。どちらもすすぎに余裕がなく、洗ったあとに残るものを減らしたい。2017年の農作物の洗浄は、あとから振り返るとペットの洗浄にいちばん近い試験でした。当時そういう見立てで始めた研究ではなく、たまたま条件が重なっていたというだけのことです。

食べるものを洗う試験条件と、洗浄力を測るときの考え方

洗浄力を測るときにいちばん困るのは、何と比べるかです。洗浄成分の量を変えれば落ち方も変わるので、成分ごしの比較では水の側の働きが見えません。そこで比較に使われたのが油でした。ごま油に対して、3種類の水を同じ条件で当てる。水道水、飲料用のアルカリイオン水、高機能性電解還元水の3つです。

結果を分けたのは電解効率でした。飲料用のアルカリイオン水は電解効率が20%程度しかなく、油とはほとんど乳化しません。こちらの電解水はほぼ100%電解されているので、油と乳化して、けん化まで進みます。水の側に洗浄の働きがある、というのはこの試験の言い方です。洗浄成分を足したから落ちた、という話ではありません。

電解効率の違いと、油と乳化するかどうか 飲料用のアルカリイオン水は電解効率が20%程度で、ごま油とはほとんど乳化しません。高機能性電解還元水はほぼ100%電解されているため、乳化とけん化が進みます。比較の3条件目である水道水は電解していないので、乳化は起きません。 ごま油を相手にした比較。洗浄成分は足していません 飲料用のアルカリイオン水 電解効率 約20% 高機能性電解還元水 電解効率 ほぼ100% 3条件目の水道水は電解していないため、乳化もけん化も起きません
同じ油を相手に、水の側だけを入れ替えた比較です。
Point数値より先に、試験条件を書く

数値だけを置くと、どんな条件で測ったのかが読む側に渡りません。この洗浄力の検証は東洋ビューティーとウェーブコーポレーションの調べによるもので、比較はごま油を相手にした条件です。条件を書けないものは、数値のほうも書かない。2017年の農作物の洗浄でも、同じ順番で記録を取っています。

農作物の洗浄でこの考え方が効いたのは、落とす相手がはっきりしていたからです。畑から上がってきたものには土がつき、表面には作物自身から出たものも残っています。落とす相手が決まっていれば、落ちたかどうかを測れます。電解水の洗浄を測る手順は、このときにひととおり整いました。のちに犬と猫の毛を相手にしたときも、この手順をそのまま使っています。

農作物で測った洗浄が、犬と猫の側に移るまでの変化

農作物と犬猫では、洗ったあとの工程が違います。野菜は水気を切って箱に入りますが、犬と猫には乾かす工程が続きます。タオルで水気を取り、ドライヤーの音を我慢させて、乾くまで待つ。洗う時間より、乾かす時間のほうが長いこともあります。ここが、農作物の洗浄からそのまま持ってこられなかったところです。

変化したのは、洗浄の目標の置き方でした。農作物の洗浄では、落とせるものは落として構いません。犬と猫の体では、落としすぎると洗い上がりがごわつきます。同じ洗浄力を、全部は使わない方向で設計する。電解水の側に洗浄の働きがあることを、強く洗うためではなく、洗浄成分を減らすために使いました。向きが逆になっています。

  1. 濡らす

    全身を濡らします。ここは農作物でも犬猫でも変わりません

  2. 洗う

    アミノ酸系の洗浄成分で洗います。原料の水が電解水なので、成分の量は少なくて済みます

  3. すすぐ

    落としすぎていないぶん、すすぎに追われません

  4. トリートメントで戻す

    落としすぎた分を戻すための工程です。モイストシャンプーでは、ここが要りません

  5. 乾かす

    タオルで水気を取ってから乾かします。工程が1つ減れば、この前で待たせる時間も短くなります

工程が1つ減ると、浴室にいる時間がそのぶん短くなります。短くなっているのは、飼い主が動く時間のほうだけではありません。浴室で耐える時間そのものが短くなるほうが先にあって、手間の話はその結果です。シャンプーの日は月に何回かで、残りは洗う日と洗う日の間の日になります。間の日にできることはこの記事の外に置きますが、洗う日そのものを短くできるなら、そちらから手をつけるほうが早い。

野菜を洗う研究の経験が、モイストシャンプーの泡に残っている

モイストシャンプーは、引き算でつくったシャンプーです。洗浄成分はアミノ酸系だけで、量も少なくしています。それでも泡が立つのは、原料の水にグルーミングスプレーと同じ電解水を使っているからです。水の側に洗浄の働きがあるので、泡立ちを水が押し上げている。2017年に農作物の洗浄で測っていたのは、まさにこの働きでした。

洗浄成分を減らせると、落としすぎません。落としすぎないと、洗い上がりがごわつきません。ごわつかないので、トリートメントで戻す工程が要らない。トリートメント不要という言い方は、何かを足した結果ではなく、減らせた結果です。保湿成分はそのうえに乗せてあります。香りはつけていません。犬も猫も自分のにおいを好むので、余分なにおいはそれだけで負担になります。

こうして並べると、農作物の洗浄と犬猫のシャンプーは、同じ1つの性質を違う向きに使っているだけだと分かります。農作物では、洗浄成分を足さずに落とすために使いました。モイストシャンプーでは、洗浄成分を減らすために使っています。洗う相手が変わると、同じ洗浄力の使いどころが裏返る。電解水を農作物に当てた2017年の経験は、この裏返しの形で残っています。

2017年の研究を知らなくても、シャンプーは選べます。ただ、泡立ちのよさが何で成り立っているのかは、洗われる側にとっては地味に大きいところです。農作物を洗った水と、犬や猫を洗う水は、同じ装置から出ています。洗う日の手順が1つ短くなっているのは、その延長線上のことです。

Product

mofuwa モイストシャンプー

mofuwa モイストシャンプー

300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。