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擦らずに落ちるのは酵素のはたらき|パパインを選んだ理由

公開日 2023年4月16日|文=mofuwa編集部

湯に溶かしてから、軽く流すまでの道筋 入浴シャンプーを湯に溶かし、体を浸けて、軽く流すまでの3つの段を並べ、人の手で落とす場合と成分に受け持たせる場合を下に対比した図 湯に溶く 洗浄液 浸かる 地肌まで 軽く流す 仕上げ 泡をのせる工程がない 擦らずに汚れがゆるむ 人の手で落とす場合 毛をかき分けて擦る 力の行き先は皮膚の面 成分に受け持たせる場合 油は水の側で乳化する たんぱく質は酵素が分ける
擦る工程を外したぶんを、どこが引き受けるのかという図です。

パパインは、完熟する前の青いパパイヤから採れる酵素です。熟していくにつれて減っていくので、採れるのは青い段階にかぎられます。mofuwa 入浴シャンプーに入っているのは、この酵素の部分です。擦らずに落とすという形を選ぶと、それまで人の手が受け持っていた仕事が空きます。空いたところを何に引き受けさせるかが、入浴シャンプーの中身を決める分かれ道でした。この記事では、パパインという酵素を選んだ理由と、水の側との分担の組み立てを書きます。

擦らないと決めた分、汚れを落とす担い手が要る|入浴シャンプーにパパインが入っている背景

泡を立てて毛をかき分け、指で擦る。この洗い方では、汚れを動かしているのは人の手です。手が止まれば汚れも止まります。だから、擦る工程を外すと決めた時点で、汚れを動かす仕事が宙に浮きます。湯に溶かして浸かるだけという形は、そこを埋めないかぎり成り立ちません。入浴シャンプーの中身が、ふつうのシャンプーと同じでは足りない理由がここにあります。

そのうえで、汚れは一種類ではありません。散歩から帰った体についているのは、皮脂という油と、皮膚から落ちた古い角質や唾液のような、たんぱく質でできた汚れです。油は水と混ざりませんが、たんぱく質は油とはまた別の落ち方をします。一つの成分で両方をまとめて受け持たせようとすると、どちらかに力を入れすぎることになります。

体についている汚れを、落ち方で分けて数えたもの
汚れの側どこから来るか落とすときに要るはたらき
皮脂などの油体から毎日出る水と混ざる形に変える
古い角質や唾液毛づくろいと皮膚の入れ替わりたんぱく質のつながりを分ける
外から来た砂や土散歩の道と草のあいだ浮かせて湯に流す

この表の二段目が、擦る洗い方でいちばん人の手に頼っていた部分でした。たんぱく質の汚れは毛にからみつくので、泡をつけただけでは動きません。指で毛をしごくようにして、物理的に外していたわけです。擦らないと決めるなら、ここを引き受ける相手が要ります。そこで選ばれたのが、たんぱく質を分けるはたらきを持つ酵素でした。

つまり、入浴シャンプーにパパインが入っているのは、成分表を豊かに見せるためではありません。擦る工程を外したことで空いた仕事に、名前をつけて割り当てた結果です。設計の順番としては、酵素を入れたから擦らなくてよくなったのではなく、擦らないと決めたから酵素が必要になった、という向きになります。

完熟する前の青いパパイヤから採る|入浴シャンプーがパパインという酵素を選んだ理由

パパインは、パパイヤに含まれる酵素です。ただし、店に並んでいる熟した橙色の果実ではなく、完熟する前の青いパパイヤから採れるものを使います。熟していく過程でこの酵素は減っていくため、採るのは青い段階でなければなりません。肉をやわらかくするときに青パパイヤが使われるのは、同じはたらきによるものです。

はたらきそのものは単純です。たんぱく質のつながりを切って、大きなかたまりを小さくする。小さくなれば湯に流れていきます。酵素は、擦る力の代役ではなく、汚れの側を流れやすい形に変える役です。ここが物理の力と決定的に違うところで、人の手の強さや上手さに左右されません。誰が洗っても、湯に浸かっている時間だけは同じように進みます。

Note酵素が向いているのは、汚れの側だけです

パパインがはたらく相手は、毛にからみついた古い角質や食べもののかすといった、汚れとして体の外にあるたんぱく質です。皮膚そのものに何かをする成分として入っているわけではありません。入浴シャンプーが受け持つのは、洗い場で落とす範囲までです。

もう一つの条件が、口に入る可能性でした。湯に溶かした洗浄液に体ごと浸かる形なので、その子は湯に触れた毛を舐めることがあります。植物から採れる天然の酵素であることは、この前提と噛み合っていました。擦らない形を選んだ結果として、成分の選び方にも舐める前提が乗ってくる。この順番でパパインが残りました。

洗浄成分の側も同じ考え方で選ばれています。入浴シャンプーに使われているのはアミノ酸系の界面活性剤で、湯に溶いたときの当たりが穏やかな系統です。酵素と洗浄成分を強い組み合わせで揃えれば落ちる量は増えますが、浸かっている時間が長い形とは合いません。浸かる時間の長さと、成分の強さは、逆向きに調整するものです。

油は水の側、たんぱく質は酵素の側|入浴シャンプーのパパインという分担の考え方

mofuwa の商品には、油のほうを水そのものに受け持たせている系統があります。mofuwa グルーミングスプレーに入っているアルカリ側の電解水は、油と乳化するはたらきを持っています。乳化というのは、油を水と混ざる形に変えることです。だから、吹きかけて拭き取るだけで余分な皮脂が動きます。

この見方をそのまま持ってくると、汚れの分担が整理できます。油は水の側が乳化で受け持ち、たんぱく質は酵素の側が分けて受け持つ。人の手が持っていた仕事を、性質の違いで二つに割って渡した形です。どちらか一方を強くする設計ではなく、二種類の汚れにそれぞれの担い手を置く設計だと言えます。

落とす仕事を、どこに割り当てているか
受け持つ側相手にする汚れ使う場面
アルカリ側の電解水皮脂などの油吹きかけて拭き取る間の日のケア
パパインという酵素毛にからんだたんぱく質湯に溶かして浸かる洗う日
アミノ酸系の洗浄成分油とたんぱく質の両方湯に溶かして浸かる洗う日
保湿のセラミド落としたあとに残す側洗い上がりと乾かす時間

表の四段目が入っているのは、落とす話だけで閉じないためです。入浴シャンプーにはセラミドという保湿成分が入っているので、洗い上がりのあとにトリートメントを重ねる手順が要りません。工程を減らすというのは、擦る工程だけの話ではなく、洗い場から出たあとの手順にも及びます。タオルで押さえて風を当てる、そこまでで一通り終わる形です。

そして、酵素を選んだことは間の日の使い方にも影響しました。洗う日に湯でたんぱく質の汚れを分けておけるなら、次の洗う日までのあいだは油の側だけを見ていればよくなります。洗う日と洗う日のあいだにグルーミングスプレーで足りるのは、洗う日の側で受け持つ範囲が決まっているからです。分担は商品の中だけでなく、日のあいだにも引かれています。

湯から上がったあとの手ざわりに出る、パパインという酵素を入れた入浴シャンプーの変化

擦らずに落とす形がうまく働いているかどうかは、乾かしたあとの根元の手ざわりに出ます。指を入れたときに、毛が一本ずつばらけて動くか。束になって張りついた感じが残るか。束になって残るのは、たんぱく質の汚れが毛のあいだにとどまっているときです。擦って落とす洗い方では、手が届いた場所とそうでない場所で、この手ざわりに差が出ていました。

浸かって落とす形では、この差が出にくくなります。湯に触れた面がそのまま酵素と洗浄成分の届いた面になるので、人の手の届きやすさで結果が変わりません。乾かす時間も、根元が均一に濡れているほうが読みやすくなります。どこが乾いていないかを探し回る必要がなく、タオルで押さえてから風を当てる順番のままで進みます。

音の面でも違いが出ました。押し込んだ泡がないのですすぎが軽く、シャワーの音が続く時間そのものが短くなります。水の音を嫌がる子では、洗う工程より音の長さのほうが負担になっていることがあります。成分の側に仕事を渡した結果として、いちばん減ったのは音の出ている時間でした。

パパインという酵素を選んだ判断は、いまの入浴シャンプーの中身にそのまま残っています。アミノ酸系の洗浄成分、完熟前の青パパイヤから採れる天然酵素、保湿のセラミド。この三つの並びは、擦らないと決めたところから逆算した並びです。成分表としてではなく、外した工程の代わりに誰が働くかという配置として読むと、選ばれた理由が見えてきます。

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mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。