C01ブランド/開発ストーリー

ペット用品の前に、大学と何を確かめてきたか

公開日 2023年12月24日|文=mofuwa編集部

明るい木の床で静かに伏せている淡い毛色の犬
毎日使えるかどうかは、水のできかたのところで決まっていました。写真:PicsbyFran/Pixabay

mofuwaの中身は、1995年から続いている電解水の研究から来ています。ペット用のケア用品として世に出たのは2019年で、水そのものはその20年以上前から調べられていました。調べていたのは社内の実験室だけでなく、大学の研究室でした。1997年の東京大学を最初に、20を超える大学・研究機関との共同研究が積み上がっています。この記事では、ペット用品より前に大学と何を確かめてきたのかを書きます。

電解水を大学に持ち込んだ背景

電解水の研究が始まったのは1995年です。前身の株式会社レドックスで、いまワンテンスの技術顧問を務めている片山晶彦が、電気分解の技術開発に取りかかりました。目的は医療の現場で使うことで、出発点に犬や猫はいません。そこから2年後の1997年に、東京大学との共同研究が始まります。テーマは細菌やウィルスへの感染症対策と、細胞の再生医療という2つでした。

自社の実験室のなかだけで電解水を確かめ続ける道もありました。そうしなかった理由はあとの節に書きますが、背景として押さえておきたいのは、大学との共同研究が事業の途中から始まったものではないという点です。父の代の技術開発と、外の研究室に持ち込むという判断は、ほぼ同時に動いています。売る製品が何ひとつ決まっていない時期に、大学と組む形ができていました。

Noteここに出てくる年は、ぜんぶ研究の年です

1995年も1997年も、mofuwaというブランドが存在していない時期の話です。犬と猫に向けた製品を出したのは2019年で、そこまでの20年あまりは、売るものを決める前に水を調べていた期間にあたります。製品の話と研究の話が、年の上でずれているのはそのためです。

20を超える大学で電解水を試した経験

1997年の東京大学のあと、共同研究は分野を変えながら続きました。数えると20を超える大学・研究機関が関わっています。並べてみると、歯の再生医療が続く時期があり、農作物の洗浄に移る時期があり、家畜の感染症対策に向かう時期があります。分野がばらけているのは、電解水が1つの用途のために作られた水ではなく、電解質の選び方で働き方を変えられる水だからです。

電解水の共同研究(年・相手・扱ったテーマ)
年共同研究の相手扱ったテーマ
1997東京大学細菌・ウィルスの感染症対策、細胞の再生医療
2005三重大学エゾウコギ成分の抽出
2006コロンビア大学電解水で抽出したエゾウコギの検証
2011北海道大学歯学部歯の再生医療
2013東京医科歯科大学歯の再生医療
2016北海道医療大学歯の再生医療
2017北海道大学農学部農作物の洗浄
2021東京工業大学空気の浄化
2023酪農学園大学家畜の感染症対策と動物の再生医療
電解水の研究と、製品が出るまでの年 1995年の技術開発から2023年の共同研究までを縦に並べた年表 製品が出たのは、研究が始まってから20年以上あとです 1995 レドックス設立 医療の現場で使うことが目的 1997 東京大学との共同研究 感染症対策と細胞の再生医療 2003 小児科の医院に導入 電解水の製造システムを設置 2017 北海道大学農学部 農作物の洗浄という別の条件 2019 ワンテンス設立 犬と猫に向けた製品が出る 2023 酪農学園大学 家畜の感染症対策と再生医療
テーマは変わっていますが、確かめている水は同じ系統のものです。

20を超えるという数そのものが、何かを保証してくれるわけではありません。意味があるのは、相手が変わるたびに試験条件を決め直し、結果を相手側の目で見られたことです。身内だけで数字を出していると、条件の甘いところに気づけません。分野の違う研究室に持ち込むと、こちらが当たり前だと思っていた前提から質問が来ます。

この経験のなかで、いちばん長く続いているのは人の肌に関わる検証です。2003年には渡辺一彦小児科医院に電解水の製造システムが導入され、渡辺和彦 医学博士のもとで20年以上使われています。大学ではありませんが、現場で長く使われた記録という点では、共同研究と並ぶ重さがあります。短い試験では見えない部分が、ここには残っています。

共同研究という形にした理由

なぜ大学と組む必要があったのか。理由は数字の出どころにあります。電解水は見た目が水と変わりません。使った人の感想だけを集めても、水道水と何が違うのかを説明できないのです。説明に使えるのは、条件を決めて測った数字と、それを測った相手の名前だけでした。

特許5253483の3室ダブルイン型という構造も、この文脈に置くと意味が変わります。電解槽をカソード室・中間室・アノード室の3つに分け、あいだをイオン交換膜で仕切ると、電解質から出る不純物が水のほうに残りません。カソード側からは還元水、アノード側からは酸化水が取り出せます。成分表が水だけで済むので、飲料の水に求められる規格基準に照らして確かめられるという話につながります。

Point大学の名前は、結果の保証ではありません

共同研究の相手が有名かどうかは、出てきた数字の意味を変えません。見てほしいのは、どんな条件で、どの機関が測ったのかという部分です。mofuwaの記事が試験条件と検査機関を毎回並べて書いているのは、そこが読む人の判断材料になるからです。数字だけを裸で置くと、判断のしようがなくなります。

大学の試験を製品の言葉にするときの考え方

ここまで書いてきた共同研究を、そのまま製品の説明に使うことはできません。大学で確かめたのは試験条件のなかで起きたことで、家庭で犬や猫に使ったときに何が起きるかは別の話です。ペット用のケア用品は雑貨にあたり、効き目を審査する仕組みそのものがありません。だから研究の厚みと、製品に書けることの範囲は、つながっていないのです。

たとえば、こう書くことはできません。大学との共同研究で効果があります。書けるのは、どんな条件で試験したか、誰が何を言ったかまでです。制約のように見えますが、書ける範囲をはっきりさせたほうが、読む側も何を信じるか決めやすくなります。

その順番は、いまの製品の使い方にも残っています。グルーミングスプレーは、毎日きれいにしてあげたいという気持ちを、実際に毎日やれる形にしたものです。ペットは体から脂を出すので、昨日ふいた場所は今日また汚れます。とはいえ、シャンプーを毎日繰り返すのは手間の面で続きませんし、サロンに毎日連れていくこともできません。その空いた毎日を、スプレー1本で埋めるという発想です。

量を気にしなくていいという点も、確かめ方の積み上げから来ています。体にかけたところを、犬と猫は舐めます。舐めることを先に前提として置いたうえで、水の中身を飲料の規格基準に照らして確かめてあるので、たっぷりかけて構いません。グルーミングスプレーをブラッシングの前に使えば、静電気の起きにくい状態で梳かせます。お風呂そのものが負担になる子には、湯船に入れないという選び方もできます。

20を超える大学との共同研究を並べても、うちの子の毛が今日ふわふわになるかどうかは、そこからは分かりません。分かるのは、この電解水が人の医療の現場で条件を詰められ、外部の検査機関に出され、飲める水の規格基準に照らして確かめられてきたという事実だけです。その事実の上に、毎日使うという使い方が乗っています。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

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300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。