C01ブランド/開発ストーリー
検査機関を4社使っている理由
江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センター。mofuwaが試験を依頼している検査機関は、この4社です。まとめて1社に頼んだほうが、手続きも費用も楽になります。それでも分けているのは、「誰が測ったか」を1社に集めたくないからでした。この記事では、その考え方を書きます。
4社の名前と、それぞれが測っているもの
まず、事実から並べます。mofuwaの製品と、その原料である電解水について、これまでに依頼してきた検査機関は次の4社です。
| 検査機関 | 主に測っているもの |
|---|---|
| 江東微生物研究所 | 菌・ウィルスに対する試験、清涼飲料水の規格基準 |
| 日本食品分析センター | 成分分析、飲食物としての安全性の指標 |
| ユニオンバイテック | 微生物関連の各種試験 |
| 日本繊維製品品質技術センター | 繊維・生地に関わる試験 |
並べてみると、領域がずれていることが分かります。同じ「試験」という言葉でも、菌を扱う設備と、成分を分析する設備と、繊維を扱う設備は別のものです。扱う対象が違えば、必要な部屋も、器具も、担当する人の専門も変わります。ひとつの機関が全部を同じ精度でこなす、ということのほうが本来は難しい話です。
犬と猫のケア用品なのに繊維、というのは意外に思われるかもしれません。被毛は繊維に近い性質を持っています。また、ベッドやマットなど布に使う場面も想定しています。人の化粧品の試験だけでは足りない部分が、ここに入ります。
依頼先が4社に増えたのは、製品の使われ方をたどった結果でもあります。たとえばグルーミングスプレーは、散歩から帰った体に吹きかけて、拭き取らずにそのままブラシを入れる道具です。かけた水は被毛に残り、本人が舐め、ブラシと寝床の布へ移っていきます。ひとつの製品でも、飲食物に近い場所・微生物の場所・繊維の場所と、性質の違う3か所を通過します。測る先を1社に絞れなかったのは、検査機関の数を見せたかったからではなく、通過する場所がそれだけあったからでした。
1社にまとめると、その1社に全部が乗る
ペット用品の試験では、ここがそのまま効いてきます。検査機関を分けるいちばんの理由は、単純です。1社にまとめると、その会社の判断に、こちらの主張が全部ぶら下がることになるからです。
検査機関は中立な第三者ですが、機関ごとに使う手法や判定基準に幅があります。同じ試験名でも、菌液の濃度、接触時間、中和のしかたが違えば、結果の意味は変わります。どれかが正しくてどれかが誤り、という話ではありません。手順の選び方が違うだけで、出てくる数字の読み方が変わるということです。
だから、違う機関で似た結果が出るということに意味があります。ひとつの機関の癖では説明できない、ということですから。
費用も手間も増えるので、正直なところ効率は悪いです。それでも分けているのは、後から誰かに検証されたときに困らないためです。ペット用品は、あとで検証されにくい世界でもあります。だから自分で分けておく必要がありました。
ペット用品には、試験の義務がない
前提の話をしておきます。犬や猫のケア用品の多くは、法律上「雑貨」に分類されます。医薬品でも医薬部外品でも化粧品でもありません。
つまり、発売前に効き目や安全性を審査する仕組みがありません。第三者試験を受けなくても売れますし、受けたかどうかを表示する義務もありません。
- 審査がない:出す前に誰かが確かめる工程が存在しない
- 表示の決まりが薄い:何を書き、何を書かないかは各社の判断に委ねられている
- 比べる基準がない:他社と同じ条件で測った数字が、そもそも出回っていない
- あとから確かめられにくい:買った人が同じ試験を再現することは、現実的にはできない
この状況で「うちのは良いものです」と言うのは簡単です。だからこそ、言葉ではなく、測った条件で示すしかないと考えました。試験は、そのための唯一の手段でした。
試験結果を読むときに、見るとよい3つのこと
ペット用品の表示を読むときの話です。これはmofuwaの製品にかぎらず、どのメーカーの表示にも当てはまる話として書きます。試験結果を見かけたとき、次の3つを探してみてください。
-
誰が測ったか
検査機関の名前が書かれているか。「試験済み」とだけあって機関名がない場合、社内で測った可能性があります。社内試験が悪いわけではありませんが、区別して読む必要があります。開発した本人が測ると、意図しないところで都合のよい条件を選んでしまうことがあるためです。
-
何と比べたか
比較対象が書かれているか。「◯◯より優れています」の◯◯が何なのかが分からないと、数字は意味を持ちません。何と比べても大きく見える相手を選べば、数字はいくらでも大きくなります。比較対象こそ、いちばん先に確かめたいところです。
-
どんな条件だったか
接触時間、濃度、対象。たとえば「30秒で生菌検出されず」の30秒が抜けると、話がまるで変わります。30秒という条件があるからこそ、その数字はその条件の話だと分かる。条件が消えた瞬間に、数字は「いつでもそうなる」と読まれてしまいます。
mofuwaの記事では、この3つをできるだけ書くようにしています。書けないときは、数字そのものを出さないようにしています。条件のない数字は、読む人を誤解させるだけだからです。
測ったことと、効くことは違う
最後に、いちばん大事なところを書いておきます。ペット用品の試験結果は、効くことの証明にはなりません。
試験で分かるのは、その条件でそうなったということだけです。試験管の中で30秒後に菌が検出されなかったことと、うちの子の皮膚がどうなるかは、別の話です。
だからmofuwaでは、この試験結果があるので皮膚炎が治りますのような書き方をしません。試験は試験、日々のケアはケアとして、切り分けて書いています。
4社に分けているのも、結局は同じ理由です。強い主張をするためではなく、弱い主張を正確にするために試験を使っています。言い切れる範囲を広げるための試験ではなく、言い切れない範囲をはっきりさせるための試験だと考えると、分ける手間の意味がわかりやすいかもしれません。
グルーミングスプレーについて書けるのも、そこまでです。アルカリ電解水と油が乳化して、余分な皮脂と汚れが浮いて落ちる。吹きかけてブラシを入れるだけなので、ひと手間で終わります。かけた場所は犬も猫も必ず舐めるので、飲食物の側の基準まで測っておく。ここまでが検査機関の数字で支えられる範囲で、そこから先の「うちの子の背中がどう変わるか」は、毎日さわっている飼い主の手が見ている部分です。
皮膚に赤みやかさぶたが出ているときは、手ざわりを整える前に獣医師に診てもらう段階です。どの検査機関の数字も、その線引きの材料にはなりません。
測った条件を全部書くと、文章は短くなりません。読みにくくもなります。それでも条件を残しているのは、あとから誰かが確かめようとしたときに、たどれる状態にしておきたいからです。確かめられる形で書いてあることが、いちばん地味で、いちばん効く根拠だと思っています。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- mofuwaはどの検査機関で試験をしていますか?
- 江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センターの4社です。菌・ウィルスの試験、成分分析、繊維に関わる試験と、領域ごとに依頼先を分けています。
- なぜ検査機関を1社にまとめないのですか?
- 1社にまとめると、その機関の手法や判定基準に主張が全部ぶら下がってしまうためです。違う機関で似た結果が出ることに意味があると考えています。費用と手間は増えますが、後から検証されたときに困らないようにしています。
- ペット用のケア用品に、試験の義務はありますか?
- 多くは法律上「雑貨」に分類されるため、発売前に効き目や安全性を審査する仕組みはありません。第三者試験を受けるかどうかも、結果を表示するかどうかも各社の判断に委ねられています。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
