C01ブランド/開発ストーリー

特許5253483が生まれた現場

公開日 2024年5月12日|文=mofuwa編集部

特許5253483が守っているもの 特許は原水から原料水をつくる装置の構造に与えられたもので、水の効き目を示すものではないことを示した図 原水 ただの水 装置 三室構造 原料水 製品へ 特許が守っているのは、ここ 水そのものではない 特許が示していること この装置でこの水を作った、という 製法(特許5253483) 特許が示していないこと 効き目があること/安全であること 番号は、検証の入口にすぎません
特許は、装置の形そのものに与えられています。

mofuwaの原料水は、特許5253483の技術で作られています。製品の裏面にも、この番号を書いています。ただ、番号を書かれても意味が分からない、というのが正直なところだと思います。この記事では、この特許が何を守っているのかと、番号を書くことにどんな意味があるのかを説明します。

守られているのは、水ではなく装置の形

まず誤解されやすいところから。特許5253483は、水そのものにかかっているのではありません。水を作る装置の構造にかかっています。この違いは、読み方をまるごと変えます。水にかかっているなら「この水と同じものは他社が作れない」という話になりますが、装置にかかっているなら「この組み方の装置は他社が使えない」という話になります。mofuwaの場合は後者です。番号を見たときにまず確かめてほしいのは、その番号が何を対象にしているのか、という一点です。

正式には「3室ダブルイン型 電解システム」と呼んでいます。名前のとおり、部屋が3つあることと、水を2方向から入れること。この2つが組み合わさった構造が、この特許の中身です。

Note電気分解そのものは、古い技術です

水に電気を流して性質を変えること自体は、目新しいものではありません。台所用のアルカリイオン整水器も、原理は同じです。新しいのは、その装置の組み方のほうでした。

部屋を3つに分けると、何が変わるのか

電気分解には電解質が要ります。水に電気を通すために、塩などを溶かしておく必要があるからです。ところが、この電解質が最後まで水に残ってしまう、という問題があります。電気を流すために入れたものが、流し終えたあとも水の中にあり続ける、ということです。作りたいのは水の性質を変えたものであって、電解質を溶かした水ではありません。ここが、装置の構造のほうで解こうとした問題でした。

3室ダブルイン型の構造 カソード室・中間室・アノード室の3室が並び、あいだをイオン交換膜が仕切っている図 カソード室 電解還元水ができる 原水 高機能性電解還元水 中間室 電解質はここに留まる 電解質 ― アノード室 電解酸化水ができる 原水 高機能性電解酸化水 −イオン交換膜 +イオン交換膜
電解質は中間室にとどまり、両側の部屋には目的のイオンだけが移動します。

中間室に電解質を置き、両側との境目にイオン交換膜を入れます。この膜は+イオンだけ、−イオンだけを通すので、電気を流すのに必要なイオンは移動しますが、電解質そのものは中間室から出ていきません。

結果として、できあがった水に電解質由来の不純物が含まれないことになります。mofuwaのグルーミングスプレーとスキンケアミストが清涼飲料水の規格基準をクリアできているのは、この構造が前提にあります。

「ダブルイン」のほうは、効率の話

もうひとつの特徴が、水を2方向から入れる構造です。

電気分解は、水が電極のそばを通っているあいだにしか進みません。1方向にただ流すと、通り過ぎてしまう水が出ます。電極から離れた真ん中あたりを通った水は、ほとんど触れないまま出口に着いてしまう、ということです。2方向から入れて流れを作ると、電極に触れる機会が増えます。同じ時間だけ流しても、実際に電気分解が進んだ水の割合が変わります。下の表の差は、そこから出てくるものです。

電解効率の違い
水の種類電解効率の目安
一般的な飲料用アルカリイオン水20%程度
3室ダブルイン型でつくった電解水ほぼ100%

この差は、洗浄力の比較試験にそのまま出ます。ごま油を使った試験では、電解効率20%程度の水はほとんど乳化しませんでした。乳化というのは、油が水のなかに細かく散って、全体が白く濁っていく状態のことです。散らないままなら、油は水と分かれたまま、そこに残り続けます。

Point電解質を選べる、という副産物

中間室に置く電解質は、目的に応じて選べます。イオンの種類を変えると、できる水の性質が変わるということです。除菌に向いた水、保湿に向いた水、消臭に向いた水を、同じ装置から作り分けられます。mofuwaの製品ごとに原料水が違うのは、このためです。

番号を書いておくと、確かめられる

製品に特許番号を書く理由は、権威づけのためではありません。特許公報は誰でも読めるからです。

  1. 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で検索する

    特許庁が運営する無料の検索サービスです。番号を入れれば、その特許の全文が出てきます。会員登録も費用も要りません。番号での検索なら、入力する項目はひとつだけです。

  2. 請求項を読む

    何を独占しているかが書かれている部分です。ここに書かれていないことは、その特許では守られていません。説明文のほうにどれだけ魅力的なことが並んでいても、請求項の外にあれば、その特許が保証している内容ではない、ということになります。

  3. 出願人を確認する

    誰が持っている特許なのかが分かります。他社の特許を自社のもののように書く例もあるので、ここは見ておく価値があります。

つまり番号は、こちらの説明が正しいかどうかを、読む人の側から確かめられるようにする入口です。書いておかないと、確かめようがありません。

特許があることは、効き目の証明ではない

ここは、はっきり書いておきます。

特許は新しさと進歩性が認められたことを意味するもので、特許を取っているので効果がありますという話ではありません。審査されるのは技術の独自性であって、犬や猫の皮膚がどうなるかではありません。

効き目にあたる部分は、別に測るしかありません。mofuwaが検査機関を4社使い、洗浄力や除菌の試験を条件つきで公開しているのは、そのためです。

特許は作り方の話、試験はできたものの話。分けて読んでいただけると、いちばん正確に伝わります。作り方が独自であることと、できたものが役に立つことは、重なることもあれば重ならないこともあります。どちらか片方だけを見せて全体が確かめられたかのように書くのは、書く側には楽ですが、読む側には不親切です。

それでも番号を書き続けているのは、この水が思いつきで作られたものではないということだけは、確かめられる形で残しておきたいからです。犬や猫のケア用品は、成分表を見ても中身が分からないことが多い分野です。せめて出どころだけは、たどれるようにしておきたいと考えています。

Product

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特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

特許5253483とは何の特許ですか?
3室ダブルイン型の電解システム、つまり電解水を作る装置の構造に関する特許です。カソード室・中間室・アノード室の3室をイオン交換膜で仕切り、水を2方向から入れる構造が中心になっています。
部屋を3つに分けると何が良いのですか?
電解質を中間室にとどめておけるため、できあがった水に電解質由来の不純物が含まれません。mofuwaのグルーミングスプレーとスキンケアミストが清涼飲料水の規格基準をクリアできているのは、この構造が前提にあります。
特許があれば効果があるということですか?
いいえ。特許で審査されるのは技術の新しさと進歩性であって、犬や猫の体にどう働くかではありません。効き目にあたる部分は、検査機関での試験など別の方法で確かめる必要があります。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。