C01ブランド/開発ストーリー
動物病院の先生が、先にすすめてくれていた
mofuwa の名前を最初に飼い主へ渡してくれたのは、動物病院の先生たちでした。2019年に販売を始めたころ、電解水100%という中身は、売り場の説明ではほとんど伝わっていません。取り扱いという形が決まるより先に、診察室で口から口へ渡る言葉のほうが動いていました。この記事では、mofuwa と動物病院の順番が逆だったこと、そして取り扱いを引き受けてもらうために中身の側で用意したものを書きます。
すすめる言葉が、棚より先にあった|mofuwa と動物病院の背景
mofuwa という商品が生まれたきっかけは、社内の計画ではありませんでした。父の研究に助言をもらっていた医師のなかに獣医師がいて、この電解水を犬や猫のために役立てられないかという提案を受けたことです。最初にこの水をペットへ向けたほうがいいと言ったのは、動物病院の側の人でした。つくる側が思いついて、あとから現場に持ち込んだ順番ではありません。その提案から出てきた1本が、毎日全身に使う mofuwa グルーミングスプレーでした。
2019年に株式会社ワンテンスを立ち上げて売り場に並べましたが、しばらく数は動きませんでした。成分に並ぶのは水だけで、見た目で差がつかない。中身が理解されないまま、売り場では説明が届く前に通り過ぎられていました。
動いたのは、先生たちが診察のあとで口にしてくれたときです。飼い主は、売り場で読む文章よりも、その場で名前を出された1本のほうを覚えて帰ります。取り扱いという形になるより前から、mofuwa は動物病院を経由して家に入っていました。
きっかけをつくってくれた獣医師のお名前は、本人の了解の範囲を超えるため書いていません。ここで書けるのは、提案があったという事実と、その順番だけです。また、この記事は診断や治療の話ではありません。動物病院が引き受けている領域と、家で毎日やるケアの領域は別のものとして扱っています。
父の代の電解水も、同じ経路で広がってきました。2003年に渡辺一彦小児科医院へ電解水の製造システムが入り、20年以上にわたって使われています。装置の売り込みで決まった導入ではなく、使っていた医師のあいだで話が回った結果でした。人のほうでもペットのほうでも、先に動いたのは現場の言葉のほうです。
取り扱いが引き受けているもの|mofuwa と動物病院の考え方
取り扱いという言葉は、棚に置くことだけを指していません。置いた人は、飼い主に渡したあとの質問に答える役も一緒に引き受けます。渡してから戻ってくる質問に答えられないものは、取り扱いにできません。ここが、こちらが最初に読み違えていたところでした。
| 置く前に確かめること | 置いたあとに起きること |
|---|---|
| 何が入っているか | 飼い主から成分を聞かれる |
| どこまで使っていいか | 使える場所の線を毎回説明する |
| 舐めたときどうなるか | その場で判断を求められる |
| 続けたい人にどう渡すか | 次に来院したときに感想が返ってくる |
この表の右側は、こちらでは代行できません。動物病院の診察室にいるのは先生と飼い主で、こちらは同席していないからです。取り扱いをお願いする立場でできるのは、右側の負担が軽くなるように左側をそろえておくことだけでした。
そう考えると、売り込みで取り扱いが決まらない理由もはっきりします。置くかどうかを決めているのは、こちらの言い方ではなく、渡したあとに起きることのほうです。取り扱いは、説明を聞いた時点では決まりません。先にすすめてくれていた先生たちは、自分で使ってから渡す順番を踏んでいました。
渡したあとに戻ってくる質問|mofuwa の取り扱いで分かった経験
戻ってくる質問は、だいたい3つに集まります。舐めても平気か。どれくらいかけていいか。使えない場所はどこか。3つとも、体に何が起きるかを聞いているというより、その場で判断を任される人が困るところです。
材料のほうは、製品ごとではなく原料の水で持っています。原料に使う電解水のほうで、人が飲む飲料に当てはめられる規格基準の項目を確認してあります。菌については、16の菌種とウイルスを対象に、試験時間30秒から60秒で生菌が検出されなかった結果があります(江東微生物研究所/日本食品分析センター/ユニオンバイテック/日本繊維製品品質技術センター)。水分の入り方は、精製水と比べて35倍という自社の測定値です。
生菌の試験は、決められた条件のもとで水そのものを測ったものです。犬や猫の体の上で何が起きるかを測った数字ではありません。特許5253483は電解の仕組みに対する登録で、効きめの証明として読めるものではありません。診断と処方は動物病院の領域で、そこは家のケアで置き換えられません。取り扱いの判断も、材料を見た現場の側にあります。
出せない材料もあります。父が15年かけて積んだ検証のうち、規制の側で公開できない部分は、そのまま伏せてあります。取り扱いをお願いするときに持っていけるのは、試験の条件と検査機関の名前、それに3室ダブルイン型という電解槽の構造までです。槽を3つの部屋に分け、電解のために入れた物質が取り出す水の側へ混ざらないようにしてあります。取り出し口はカソード側とアノード側の2か所で、前者が還元水、後者が酸化水です。
先にすすめてもらった順番が、いまの1本に残っている
現場が先だった順番は、グルーミングスプレーの形のほうに残りました。毎日渡せるかどうかを先に置き、そのあとで中身を決めた、という順番です。犬も猫も、毛の根元から脂が上がってきます。ふいた翌朝には同じところが戻っていて、散歩に出ればそこへ土やほこりが重なります。毎日のシャンプーは手間の面で続きませんし、サロンへ毎日連れて行くわけにもいきません。
やることは吹いて梳かすところまでで、手順が1つも増えません。入っているのは電解水だけで、口に入る前提のまま確かめてあるので、量の上限を伝える手間もかかりません。梳かす前に全身へ吹いておくと、毛が跳ねにくい状態から始められます。湯につかること自体が負担になる子には、湯船を休むという選び方が残ります。3つの質問に短く答えられる1本になったのは、この順番で組んだからです。
先にすすめてくれた人たちがいたことは、いまも数字として残っていません。残っているのは、渡したあとに来る質問へ答えられる形で材料をそろえておく、という手順のほうです。売り場で伝わらなかった時期にやっていたのは中身の説明を増やすことでしたが、いま増やしているのは、渡した人が短く答えられる材料の側です。
その順番のまま、毎日の側だけを続けています。家でできるのは、毎日の手数を1つ増やさずに続けることまで。ここから先の判断は、その子を診ている人の側に置いたままにしてあります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
