C01ブランド/開発ストーリー
舐めることを前提に、商品の形を決めてきた
mofuwa の商品は、その子が舐めるところまでを先に決めてから、形のほうを決めています。犬と猫は毛づくろいで体の表面を口で確かめる動物で、塗ったものは数十秒で口へ入ります。ペット用品の設計では、これを事故として扱うか前提として扱うかで、中身がまるごと変わります。この記事では、舐めるという条件から商品の形を決めてきた順番と、そのために置けなくなったものを書きます。
舐めることを、あとから足していない|ペット用品の設計に先に置いた前提
犬と猫は、毛づくろいで体の表面を口で確かめる動物です。塗った場所を避けて舐め分ける器用さは、期待できません。皮膚の角質層の厚みは人の1/3から1/2とされていて、触れたものが人の肌より入りやすい。ペット用品を体に使う場面では、口からの経路と皮膚からの経路が同時に開いています。
この2つの経路をどう扱うかで、設計の順番が分かれます。中身を先に決めてから注意書きを足していくやり方だと、「乾くまで舐めさせないでください」「使用後は拭き取ってください」という行が増えていきます。書かれたとおりにやると、塗ったあとの数分を飼い主が見張る係として過ごすことになります。
安全だから舐めても大丈夫ですという書き方は、できあがったものを後から確かめた順番です。mofuwa の設計は逆で、舐めることを先に置いて、そこから中身を決めています。結果として安全だったのか、出発点として舐める前提だったのか。同じことを言っているようで、置ける成分の範囲が変わります。
舐める前提を先に置くと、決められることはまず減ります。香りをつける、とろみをつける、色をつける。この3つは使った瞬間の手ざわりを作る部分ですが、口に入る前提のままでは置き場所がありません。ペット用品の設計で先にやったのは、足す作業ではなく、置けるものを数え直す作業でした。
きっかけは、助言をもらっていた医師のなかにいた獣医師からの提案です。父の代からあった電解水を、犬や猫のために役立てられないかという一言でした。人に向けて研究されてきた水を、毛づくろいをする動物に向け直す。そこで最初に決まった条件が、舐めることでした。
舐めることが商品ごとに別の問題を出す|ペット用品の設計を分けた経験
舐めるという条件はどの商品にも共通していますが、そこで困ることは商品ごとに違います。同じ前提から出発しても、答えになる形が1つに決まらない。11あるmofuwaの商品は、この違いのほうで分かれています。
| 商品 | 舐めることで起きること | 形の側の答え |
|---|---|---|
| スキンケアミスト | 気になる場所に塗っても、口が同じところへ向く | 口に入っても困らない中身にして、乾くまで見張る時間をなくした |
| 瞬間消臭スプレー | においを取った床やケージを、そのまま舐める | 床に使う前提のまま、中身を水の側へ寄せた |
| 肉球クリーム | 塗った肉球は、いちばん舐められる場所になる | 舐めても困らない処方にして、拭き取りを前提にしない |
| 涙やけクリーナー | 目のまわりから垂れて、口にも入る | 処方を水だけにして、とがったキャップで一滴ずつ落とせるようにした |
| 猫用グルーミングウォーター | 猫は全身を自分で毛づくろいする | 全身が口を通る前提のまま、猫向けにイオンを調整した |
| 猫あごクリーナー | あごは自分で舐められないが、口のすぐそば | ジェルにして、塗ったあごへ留まるようにした |
表の右側を見ると、足したものよりも、やらずに済ませたことのほうが多いことが分かります。拭き取りの工程を書かない。乾くまでの待ち時間を書かない。使えない場所の一覧を長くしない。ペット用品の設計で減らせるのは、飼い主の手数より先に、注意書きの行数でした。
猫の商品が2つ別に立っているのも、舐める量の違いからです。猫は起きている時間の多くを毛づくろいに使うので、全身が口を通ります。犬用と同じ中身でも、通る量が変わる。同じ前提でも、その子の習性の強さで形を変えなければならない場面があります。
香りととろみを置く場所がなくなる|ペット用品の設計が引き受けた理由
舐める前提を守ると、中身は水だけに寄っていきます。そこで最初に消えるのが香りです。香りづけをやめた理由は、口に入るからという一点だけではありません。ペットは自分のにおいを好む動物で、余分なにおいが乗ることそのものが負担になります。香りは人のためのものだ、という線を最初に引きました。
水だけで機能を分けられるのは、水のつくり方の側に理由があります。3室ダブルイン型と呼んでいる電解槽は、槽を3つの部屋に分け、電解のために入れた物質が取り出す水の側へ混ざらないようにした構造です。取り出せるのはカソード側の還元水とアノード側の酸化水で、水を2方向から入れることで電解の効率が落ちません。
出てくる2つの水は、働きが違います。還元水の側は油と乳化して、余分な皮脂や汚れが落ちる側です。酸化水の側は入っていく速さと保湿の側で、精製水と比べて35倍という自社の測定値があります。菌については、16の菌種とウイルスを対象に、試験時間30秒から60秒で生菌が検出されなかった結果があります(江東微生物研究所/日本食品分析センター/ユニオンバイテック/日本繊維製品品質技術センター)。
生菌の試験は、決められた条件のもとで水そのものを測ったものです。犬や猫の体の上で起きることを測った数字ではありません。特許5253483が登録されているのは電解の仕組みのほうで、効きめを保証するものではありません。体の状態そのものの判断は、その子を診ている人の領域に残ります。ここで書いているのは、ペット用品の設計の順番までです。
この2つの水に、目的に応じた形と成分を足したものが11の商品です。商品ごとにゼロから処方を起こしているのではなく、ジェルにする、クリームにする、容器を変える、といった足し方で分かれています。多品種を出せている理由は、出発点が2つしかないことのほうにあります。
毎日の1本に残った前提|ペット用品の設計から出た変化
いちばん分かりやすく残っているのは、mofuwa グルーミングスプレーの使い方の側です。脂は毎日出ます。きれいにした場所が元に戻るまでの時間は、飼い主の都合とは関係なく進みます。散歩に出れば、そこへ外の汚れが重なります。毎日のシャンプーは手間の面で続かず、サロンへ毎日連れて行くこともできません。
手に持ってから終わるまでが短いので、1日のなかに入れられます。舐めることを先に決めて中身を組んだので、かけた量を数える場面がありません。梳かす道具を入れる前に吹いておけば、静電気の起きにくい状態で通せます。湯につかること自体が負担になる子は、風呂を1回抜いても手当てが途切れません。
この4つはどれも、舐める前提を守った結果として出てきたものです。量の上限を書かずに済んだから、たっぷりかけられる。拭き取りを書かずに済んだから、吹いてすぐ梳かせる。グルーミングスプレーが毎日の側に置ける1本になったのは、成分を足したからではなく、この順番で組んだからでした。ペット用品の設計で先に何を置くかは、使う人の1日の形まで変えます。
毛づくろいをやめさせる方法を考えるのではなく、毛づくろいが起きたままで困らないものにする。順番はこれだけです。11の商品はここから分かれていて、毎日続けられる形のほうを先に決めています。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
