C01ブランド/開発ストーリー
2019年に、ようやく売ってよいと決めた
売れる水は、2019年よりずっと前から手元にありました。それでも売らなかったのは、値段でしか比べてもらえない状態のまま世に出したくなかったからです。株式会社ワンテンスの設立は2019年2月で、電解水の開発が始まったのは1995年です。あいだを埋めていたのは、自分たちで置いた「売ってよい」という条件でした。この記事では、2019年に何を満たしたことにしたのかを書きます。
売れる水は20年以上前からあった|ワンテンスの設立を2019年まで置いた話
電解水の開発が始まったのは1995年で、前身の株式会社レドックスでのことです。片山貴嗣(COO)が学生のころには、その水を小分けにして友人へ配れるところまで来ていました。つくって渡すという意味では、このときすでに商品の形になっていました。
配った人数は何十人になります。肌の荒れが落ち着いたと言ってくれた人もいました。それでも返ってきたのは、水道水と何が違うのかという問いと、100円くらいかという値段の見立てでした。手元の水がどれだけ手間のかかるものでも、受け取る側から見れば透明な液体です。
ここで分かったのは、売れないということではありませんでした。売れば売れるけれど、そのときの値段が技術の評価になってしまう。一度その値段で世に出ると、あとから説明を足しても順番が戻りません。ワンテンスの設立を2019年まで置いたのは、この順番を守るためでした。
この記事では、つくれて渡せる状態を「売れる」、自分たちの条件を満たした状態を「売ってよい」と書き分けています。前者は20年以上前から成立していて、後者が2019年です。品質が2019年に上がったという話ではありません。
自分たちで「売ってよい」を決めた理由|2019年まで動かさなかった線
決めたのは、エビデンスが揃うまで事業にしないという一行です。父と交わした約束は「少なくとも10年」でした。ただ、この一行だけでは判定できません。揃ったかどうかを誰が言うのか、が残るからです。
そこで、判定の置き場所を自分たちの外にしました。使ってみて良かったという実感は、判定に入れない。外の機関が確かめて、記録として残っているかどうかだけを見る。手元の実感を材料にしないと決めた時点で、売ってよい日は自分たちで早められなくなります。
| 判定に入れた | 判定に入れなかった |
|---|---|
| 大学・研究機関との共同研究の記録 | 自分や家族が使ってみたときの実感 |
| 学会や国際会議で発表したという事実 | 友人が肌の荒れについて言ってくれた声 |
| 検査機関が試験条件つきで出した結果 | 何年やったかという年月の長さ |
右の列を捨てたのが、いちばん苦しいところでした。使った人の声は、売る側にとってはすぐ使える材料です。それを判定から外すと、進んでいるのかどうかが自分たちでは分かりません。早く売る理由になるものを、先に全部どけておきました。
この線は、1995年から2019年まで一度も動かしていません。動かさなかったから、設立の年が遅くなりました。順番でいえば、売ってよいと決まったあとに会社をつくっています。
2019年に揃っていたもの|ワンテンスの設立で起きた変化
では、2019年に何が左の列に積まれていたのか。並べると年表になります。
大学と研究機関は20を超えました。分野も一つではありません。歯の再生医療、農作物の洗浄、空気の浄化。電解水のつくり方が同じでも、確かめる相手が変わると別の試験になります。1本の水について、別々の人が別々の目的で確かめた記録が積まれた状態が、2019年でした。
設立で起きた変化は、売り方が始まったことよりも、判定の置き場所が外に移ったままになったことです。会社になれば、売上の都合で線を引き直したくなります。それでも、中身を決めるときに見る列は設立の前と同じにしました。
ワンテンスの設立は2019年2月です。事業として動き出したのはここからで、mofuwa の商品が世に出るのもこのあとです。20年以上のあいだ、水のほうが先に仕上がっていました。
許可を自分で出したあとに来たもの|2019年の設立で分かった経験
売ってよいと決めて事業を始めた直後に、思っていなかったことが分かります。積み上げた記録を、そのままの形では外に出せませんでした。
ペット用のケア用品は雑貨で、効きめを審査する仕組みがありません。だから、医療や研究の場で確かめたことを、そのまま製品の説明に並べることができません。売ってよいの判定に使った材料が、売るときの説明には使えない。15年かけて揃えた列を、もう一度書き直す作業が必要でした。
- 数値は試験条件と一緒でなければ置けない:何倍という数字だけを置くと、体に起きることの話に読まれます。条件と検査機関を必ず添える形に直しました
- 確かめた相手は製品ではなく原料の水だった:だから、書くときも水について確かめたこととして書きます
- 人の医療での経緯は、経緯までしか書けない:始まりの場所は事実として書けますが、そこから犬や猫の体の話へつなげることはできません
経験として残ったのは、許可を自分で出す方式の性格です。条件を厳しく置いたぶん、満たした日が遅くなります。そのうえで、満たしたからといって書けるようになるわけではありませんでした。自分たちの線と、外の決まりは、別の場所に引かれています。
それでも、この順番にしたことで残ったものがあります。値段のほかに話せる材料が手元にある状態で始められました。2019年の設立まで待たずに出していたら、説明の材料は使った人の感想だけだったはずです。
先に確かめてから出す順番が、グルーミングスプレーに残っているところ
この順番は、商品の側にも残っています。mofuwa グルーミングスプレーの中身は電解水だけで、三室ダブルイン型の電気分解(特許5253483)でつくった水です。確かめる相手は製品ではなく原料の水で、人が飲む飲料に当てはめられる規格基準の項目を原料の水で見ています。菌については16の菌種とウイルスを対象に、試験時間30秒から60秒で生菌が検出されなかったという結果があります(江東微生物研究所/日本食品分析センター/ユニオンバイテック/日本繊維製品品質技術センター)。
生菌の結果は決められた試験条件のもとで水を測ったもので、犬や猫の体に使ったときのことを示した数字ではありません。特許5253483が指しているのは、水のつくり方の構造そのものです。売ってよいと決めたときに見ていた列の、いまの形として置いています。
使う側から見れば、グルーミングスプレーは毎日そこを触ってあげるための1本です。犬も猫も体から脂を出すので、前の晩にきれいにした背中は朝には同じところが戻っています。散歩に出れば土やほこりも乗ります。お湯を使う日を毎日はつくれませんし、サロンへ毎日通うこともできません。吹いて梳かすだけの手が、そのあいだの日を引き受けます。口に入る前提でつくっているので、かけた量を数えなくてすみます。
2019年という年を、遅かったと言う人もいます。実際、売れる水は20年以上前からありました。それでも、先に確かめてから出すという順番を一度も逆にしなかったので、いま書けることの範囲がはっきりしています。売ってよいと自分たちで決めた日が、書ける範囲の始まりになりました。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
