C01ブランド/開発ストーリー
新しい商品は、水に形を足してつくっている
mofuwaの商品開発では、新しい1本をつくると決めた時点で、中身の電解水がもう決まっています。装置から取り出せる水は2系統で、そこは開発のたびに動きません。毎回決めるのは、その水をどんな形にして、体のどこへ届けるかのほうです。ジェルにして留めるのか、容器を替えて出方を変えるのか、シャンプーの原料の水として置くのか。この記事では、水に形を足すという商品開発のやり方と、足すときに崩せない条件を書きます。
mofuwaの商品開発が、水づくりから始まらない背景
電解水をつくる装置は、内側が3つの部屋に分かれています。真ん中の部屋に電解質を入れ、その両側から水を取り出す。電解質は真ん中に留まるので、取り出す水には混ざりません。陰極(カソード)の側から出てくるのが還元水、陽極(アノード)の側から出てくるのが酸化水です。この構造は特許5253483として登録されていますが、登録されているのは商品ではなく、水をつくる装置と製法の側です。
つまり、mofuwaの商品開発が始まる地点には、もう水があります。新しい1本のために、水を新しくつくることはしません。だから最初に置かれる問いは「どんな水をつくるか」ではなく、「その水を、どこにどうやって届けるか」になります。父の代から続いてきた電解水の研究が、商品側の出発点をここまで前に押し出している、という言い方もできます。
この分け方は、開発の速さにも表れます。水の素性が動かないので、新しい商品をつくる作業は、素性を保ったまま外側を組む作業になります。逆に言えば、外側だけで、その商品が世の中に要る理由を説明しなければならない。水は共通なので、水の自慢は新しい1本の言い分になりません。
形を足したときに変化するのは、届き方と留まり方
では、実際に何を足しているのか。足し方は大きく4通りで、そのどれも「水をどこに留めるか」「どうやって届けるか」の調整です。ジェルにすれば流れ落ちずに留まり、容器を替えれば出方が変わり、原料の水として置けばシャンプーの中に入り、成分を足せば届く深さが変わります。
| 足したもの | 変化したこと | もとの水は変わったか |
|---|---|---|
| とろみをつけてジェルにする | 猫あごクリーナー(猫専用)は、あごに留まって流れ落ちない | 系統は同じまま |
| 容器と出方を替える | 猫用グルーミングウォーター(猫専用)は、押し出して出す形になった | 猫向けにわずかなイオン調整のみ |
| 原料の水として置く | モイストシャンプーは、界面活性剤を減らす引き算ができた | 水そのものは同じ系統 |
| 保湿成分を足す | 肉球クリームは、ヒアルロン酸の浸透を水の側から助けている | 土台の水は変えていない |
猫用グルーミングウォーターは、形の変化がいちばん分かりやすい例です。吹きかける音を嫌がる猫がいる、という声が飼い主から届いたことがきっかけで、押し出すタイプのボトルになりました。中身の系統は動かしていません。困っているのが音なら、直すのは音が出る場所だけで足ります。
モイストシャンプーで原料の水として使っているのは、精製水で薄めていない電解水です。ふつう精製水が入る場所を電解水に置き換えているので、洗う力を水の側から補えて、界面活性剤の量を抑えられます。なお、全体の何割が電解水にあたるかという割合は出していません。出せる数字と出せない数字を混ぜないのも、商品開発の作業に入っています。
4通りを並べて分かるのは、形を足しても水の素性は動かないということです。ジェルを指ですくうのと、ボトルから押し出すのと、泡立てて流すのとで、使う場面はまったく違います。それでも、たどれば同じ2系統の水に戻ります。
足せるものに上限がある理由は、舐めるほうから来ている
足し算には上限があります。理由は、犬と猫の体の側です。犬猫の皮膚の角質層は、人の1/3〜1/2の厚みしかありません。そのうえ自分で毛づくろいをするので、肌につけたものは、そのまま口に入るものになります。つけた場所が口から遠いかどうかで安心できる動物ではない、という前提から設計が始まります。
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口に入っても差し支えのない範囲でしか足せない
舐めることを前もって織り込むので、足す成分の候補はここで絞られます。つけたあと舐めさせないように見張る、という使い方を飼い主に求めない設計です
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香りは足さない
ペットは自分のにおいを好みます。人が心地よい香りは、その子にとっては余分なにおいになる。香料は人のためのものだという判断で、無香料のまま出しています
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水を薄めない
水で薄めれば扱いやすくなる場面はありますが、それをすると、もとの水で確かめた試験条件から離れてしまいます。原料の水として使うときも精製水で割りません
この3つが効いているので、商品開発でいちばん時間がかかるのは、足すものを選ぶ工程ではありません。足さずに済ませる方法を探す工程です。留まらせたいときに、粘度を上げる以外の手がないか。泡立ちが足りないときに、界面活性剤を増やさずに補えないか。引き算の余地を先に探して、どうしても足りない分だけを足す順番になります。
舐めても差し支えのない基準でつくっていますが、飲みものとして用意された製品ではありません。また、すべてのペットに刺激が起こらないというものでもありません。使ったあとの様子が普段と違うときは、続けずにいったん止めてください。
何も足していない1本を、いちばん長く使ってきた経験
足し算の話をいくつも並べたあとで、手前に戻ります。グルーミングスプレーは、還元水をそのまま容器に入れただけの1本です。とろみもつけず、香りも足さず、保湿成分も入れていません。散歩から帰ったとき、ブラッシングの前、においや汚れが気になったときに、吹きかけて拭くか梳かすだけで終わります。成分は水だけで、清涼飲料水の規格基準に照らしても差し支えのない水です。だから量を数えずに使えます。
体から脂が出るのは犬も猫も同じで、散歩に出れば、そこに外の汚れが重なります。一方で、シャンプーの回数を毎日まで増やすわけにはいきません。その差を埋める道具に、足し算はほとんど要らなかった。足さないという判断で1本が成立してしまうのは、水の側にもう働きが入っているからです。
その働きを数字で語るときに、mofuwaが必ずつけているのが試験条件と検査機関です。数字だけを抜き出すと、どの水の、どの条件の話なのかが消えてしまいます。商品開発で形を足しても、水の試験値は条件ごと引き継ぐしかありません。
| 数値 | どの水の話か | 条件と検査機関 |
|---|---|---|
| 精製水の35倍奥まで届く/40分間の保湿 | 酸化水の側(スキンケアミストの水) | 株式会社きれいテストラボの調査。一般的な化粧水は約2分との比較 |
| 30秒〜1分後に生菌が検出されず | 酸化水の側 | ブドウ球菌・マラセチア・白癬菌の3種を対象にした試験。第三者検査機関による確認 |
| 余分な脂と油が乳化して落ちる | 還元水の側(グルーミングスプレーの水) | アルカリ側の電解水と油の反応。落とすのは脂で、セラミドやスクワランは残す |
電解水を売り出した当初、これは水道水と何が違うのかと何度も聞かれました。見た目が透明な水なので、足し算の少なさは伝わりにくい。それでも、足さない形のまま出し続けています。毎日きれいにしてあげたいという飼い主の願いに応えるには、量を気にせず使える1本が要る。水に形を足してつくる、というやり方は、この1本を崩さないための順番でもあります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
