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洗わないという選択肢を、当たり前にしたい

公開日 2026年7月5日|文=mofuwa編集部

毛布の上でくつろぐ犬
洗わない日のほうが、一年の大半を占めています。写真:https://kaboompics.com//Pexels

犬と猫のケアの話は、たいてい「どう洗うか」から始まります。ただ、実際の暮らしを数えてみると、洗う日は月に1回か2回。残りの28日は洗いません。洗わない日のほうが圧倒的に多いのに、その日の手順はあまり語られてきませんでした。この記事では、洗わないという選択肢を当たり前にしたい、という話を書きます。

洗う日は、年に十数回しかない

まず数えてみます。犬のシャンプーの目安は、一般に月1回から2回とされています。仮に月2回のペースを守れたとしても、1年で24日。月1回なら12日です。猫にいたっては、生涯ほとんど洗わない子も珍しくありません。猫は自分で毛づくろいをする動物なので、健康であれば洗う機会そのものが少なくて済む、と説明されることが多いためです。

1年のうち、洗う日と洗わない日
区分おおよその日数
シャンプーをする日12〜24日
洗わない日341〜353日

つまりケアの実態は、9割以上が「洗わない日」でできています。それなのに、ケア用品の売り場も情報も、洗う日のためのものが中心でした。棚に並ぶのはシャンプーとコンディショナー、調べて出てくるのは洗う頻度と洗い方の記事。1年の9割を占めるほうの日が、ほとんど語られてこなかったことになります。

Note洗う日を否定したいのではありません

シャンプーは必要です。汚れや皮脂がたまれば落とすしかありません。ここで言いたいのは、洗う日と洗わない日は別の課題を持っているということです。同じ道具で両方をまかなおうとすると、どちらかが雑になります。

頻繁に洗えば良くなる、とは限らない

においや汚れが気になると、洗う回数を増やしたくなります。ただ、犬と猫の皮膚は人よりはるかに薄いことが知られています。

多くのメーカーが低刺激の洗浄成分を開発してきたのは、この問題があるからです。mofuwaが選んだのは、少し違う方向でした。洗う回数を増やさずに済むよう、洗わない日の手を増やすという方向です。

同じ「負担を減らす」でも、洗う日そのものを軽くするのか、洗う日の間隔を無理なく空けられるようにするのか、という違いがあります。私たちが後者を選んだのは、単純に日数の話です。年に十数日をどれだけ改善しても、残りの340日以上は変わりません。数が多いほうを整えたほうが、暮らし全体に効くと考えました。

洗わない日を、3つに分けて考える

「洗わない日は何もしない日」ではありません。やることを3つに分けると、組み立てやすくなります。

  1. 拭く・湿らせる

    汚れを溜めないための手順です。ミストで湿らせてから拭くと、乾いた布でこするより毛への負担が減ります。全身でなく、汚れやすいところだけで十分です。口のまわり、足の先、おしりのまわり。乾いたまま拭こうとすると、汚れが毛にこすりつけられて広がるだけになりがちです。

  2. とかす

    抜け毛と絡まりを溜めないための手順です。とかす前に湿らせておくと、毛が切れにくくなります。毛玉になってからほぐすより、なる前のほうがずっと楽です。絡まりは日が経つほど根元の側で固まっていくので、あとでかかる手間は、放っておいた日数のぶんだけ増えていきます。

  3. におい・水分の手当て

    気になる部位だけを対象にします。口まわり、耳のうしろ、足の裏、肉球。全身を洗うほどではないけれど放っておきたくない、という場所です。どれも本人が自分で手入れしにくい、あるいは湿気がこもりやすいという共通点があります。

この3つは、どれも5分かかりません。洗うことの代わりではなく、洗うまでの日数を無理なく伸ばすための手順だと考えてください。全身をやらないと最初に決めておくことが、続けるうえではいちばん大事です。手順が重いと、忙しい週にまるごと飛びます。飛んだ日が続くと、結局は洗う日にまとめて負担が戻ってきます。

「洗えない」家庭は、思っているより多い

もうひとつ、はっきり書いておきたいことがあります。洗いたくても洗えない家庭が、たくさんあります。

これらは例外ではありません。犬と猫の高齢化が進むなかで、むしろ標準に近づいている条件です。若くて、小さくて、1頭だけで、浴室も時間も自由に使える。その前提のほうが、いまは少数派になりつつあります。

Point「洗えないので申し訳ない」と言わなくていい

洗えないことを負い目に感じている方に、よくお会いします。ただ、洗うことは目的ではなく手段です。清潔であればよいのであって、洗わなければならないわけではありません。

当たり前にするには、道具のほうが要る

洗わないという選択肢を当たり前にするには、考え方を変えるだけでは足りません。その日に使える道具が、手の届くところにある必要があります。

mofuwaが作ってきたものを並べると、ほとんどが洗わない日のための道具です。ブラッシング前のスプレー、拭くためのミスト、毛玉をほぐすためのジェル、部位ごとのクリーナー。シャンプーは、あとから加わったほうでした。

そのシャンプーも、洗う日を増やすために作ったものではありません。年に十数回しかない日の洗い方が、次に洗うまでの日数を決めています。2つめに書いたとおり、皮脂は落としすぎると戻ろうとします。強く落とした回ほど、次にべたつきが気になるまでが短くなる。洗う日と洗わない日は別の課題ですが、つながっているのはこの一点です。

だから mofuwa モイストシャンプーは、使い方のほうを先に決めてあります。爪を立てて泡を押し込むのではなく、指の腹で地肌をマッサージするように動かす。力で落とす前提の作りになっていないので、洗い上がりを戻すためのトリートメントの工程も要りません。工程が1つ減ると、その子が浴室で耐える時間が、そのぶん短くなります。1年で12日か24日。その日の数分をどう使ったかが、残りの341日のケアを軽くも重くもします。

「洗わない日のケア」という言い方が特別に聞こえるうちは、まだ選択肢になりきっていないのだと思います。ごはんを毎日あげるのと同じくらい、当たり前の位置に置きたいという話です。当たり前になるまでには、道具と、それを使う手順と、それを口に出しても変に思われない空気の3つが要ります。ひとつでも欠けると、結局「本当は洗ったほうがいいんですよね」に戻ってしまいます。

洗う日は大事です。そのうえで、残りの350日をどう過ごすか。そちらを普通に話せるようにしていきたいと思っています。

Product

mofuwa モイストシャンプー

mofuwa モイストシャンプー

300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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よくある質問

犬のシャンプーはどのくらいの頻度が適切ですか?
一般には月1回から2回が目安とされますが、犬種、皮膚の状態、季節、暮らし方で変わります。年齢や持病がある場合はとくに、かかりつけの動物病院にご相談ください。
洗わない日は何をすればよいですか?
拭く・湿らせる、とかす、気になる部位を手当てする、の3つに分けると組み立てやすくなります。どれも5分程度で終わります。洗う代わりというより、次に洗うまでの日数を無理なく伸ばすための手順です。
高齢で洗えない場合、清潔を保てますか?
洗うことは手段のひとつであって、目的ではありません。部位ごとに拭く、湿らせてからとかす、といった方法で汚れを溜めない工夫はできます。体調に不安がある場合は、動物病院に相談しながら進めてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。