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涙やけが出たときの家庭ケア|目頭から外へ拭く手順と、拭き続けないサイン

公開日 2024年12月2日|更新日 2026年9月29日|文=mofuwa編集部

小さな犬の頬に、下から手を添えている様子
目のまわりを拭くときは、手を横か下からゆっくり近づけて、目そのものには触れません。写真:MART PRODUCTION/Pexels

涙やけの対処法として家でできるのは、目のまわりの毛についた涙と汚れを、目そのものに触れずにやさしく拭き取り、乾いた状態を保つことです。拭き取りの目的は、濡れた毛や固まった目やにを目元に残さないことにあります。涙が増えている原因を見つけることや、すでに色がついた毛を元に戻すことは、拭き取りの役目に入りません。目を痛がる、しょぼしょぼさせる、白目が赤い、黒目が白っぽく濁る、片目だけ急に涙が増えた。こうした様子があるときは、拭き取りで様子を見続けずに、早めに動物病院で目を診てもらってください。この記事では、犬と猫に共通する拭き取りの手順と、避けたいことを並べます。

家で拭いてよい状態と、拭き続けない目の変化|涙やけの対処法が届く範囲

家で拭き取ってよいのは、目の様子そのものは普段どおりで、目の下の毛が涙で湿っている、目やにが毛に付いている、という状態です。涙があふれて目のまわりを濡らす状態は、英語で epiphora(流涙)と呼ばれ、VCA動物病院の解説では「特定の病気ではなく症状のひとつ」とされています。涙が多くつくられているのか、涙がうまく流れていかないのかで背景が変わり、結膜炎、アレルギー、角膜の傷、逆さまつげ、まぶたの形、緑内障などが挙げられています。

つまり、拭き取りは涙が出たあとの毛の手入れで、涙が出る理由には触れていません。原因の考え方は、犬の涙やけの原因はどこにあるかと、色のつき方から見分ける犬と猫の涙やけ|まず疑いたい3つの原因にまとめています。この記事は、その手前で毎日やる拭き方を扱います。

拭き取りを続けてよい状態と、先に目を診てもらう状態
見えていること家での扱い
目の下の毛が湿っている/目やにが毛に付いている(目は普段どおり)この記事の手順で拭き取り、乾いた状態に戻す
目の下の皮膚が赤い、においがする、湿った状態がずっと続く拭き取りは続けてよいが、目のまわりを動物病院で診てもらう
目を細める・しょぼしょぼさせる、前足でこする、白目が赤い、黒目が白っぽい、まぶしがる、腫れている拭き取りで様子を見ない。早めに受診する
まとめると目そのものに変化があるときは、拭く前に診察。毛の汚れだけなら家での対処法で足ります

表の3行目は、犬ではメルク獣医マニュアルが角膜の傷の兆候として痛み・涙目・けいれんするようなまばたきを、猫ではコーネル大学の猫健康センターが目を細める・目をこする・角膜の濁り・光をまぶしがる様子を挙げているものです。家のチェックだけでは原因は決まりません。こうした様子が見えたら、拭いて落ち着かせようとせず、目を診てもらう側へ切り替えてください。

片目ずつ新しいコットンで、目頭から外へ|犬と猫に共通する涙やけの拭き方

涙やけの対処法の中心になる拭き方は、湿らせたコットンで目頭から目尻・頬の方向へやさしくなでるだけです。国際猫医療団体 International Cat Care は、きれいな水で湿らせたコットンで目の端から外へ向けて拭き、片目ごとに別のコットンを使い、やわらかいティッシュで乾かす方法を紹介しています。犬でも、英国の獣医眼科診療所 Vet Eye Care が、拭くたび・片目ごとに新しいコットンを使い、目そのものをこすったり触れたりしないよう書いています。

  1. コットンを2枚以上用意して、湿らせておく

    左右で別のコットンを使うので、最初から2枚以上並べておきます。湿らせるのは、きれいな水か、目のまわりに使うためにつくられたものにしてください。液が垂れるほど含ませると、拭いているあいだに目へ流れ込みます。軽く絞って、押さえてもしずくが落ちない程度にします。

  2. 固まった目やには、当てて湿らせてから取る

    毛に固まった目やにを、乾いたまま引っぱって取らないでください。湿らせたコットンをしばらく当てておくと、目やにがやわらかくなります。やわらかくならないものは、その回は無理に取らず、次に拭くときにもう一度当てます。

  3. 目頭から外へ、一方向になでる

    目頭から目尻、目の下から頬へと、涙が流れた跡に沿って外へ動かします。往復させず、こすらず、なでるだけです。コットンの汚れた面で同じ場所をもう一度なでると、取ったものを戻すことになるので、面を替えるか新しいコットンにします。

  4. 反対の目は、新しいコットンに替えてから

    片方の目に使ったコットンで、もう片方を拭かないでください。目やにや汚れを反対の目へ運ばないためです。左右で1枚ずつ、足りなければ何枚使っても構いません。

  5. 最後に、乾いたコットンかティッシュで水気を押さえる

    拭き取りのあとに目の下が湿ったままだと、拭く前と同じ状態に戻ります。乾いたもので軽く押さえて、水気を移します。VCA動物病院も、目のまわりをできるだけ清潔で乾いた状態に保ち、たまったものを取り除くことを家でのケアとして挙げています。

Point手は横か下から、ゆっくり近づける

目のまわりに正面や頭の上から急に手を出すと、顔をそむける子がいます。顔の横か、あごの下のほうからゆっくり手を添えると、落ち着いて拭かせてくれることがあります。嫌がって顔を動かしたときは、追いかけて続けずに、いったん手を離してください。目の近くで動く頭を押さえて拭くほうが、目に触れてしまう心配が大きくなります。

目のまわりの毛が長く、涙を吸って湿りやすい子では、毛を短く整えることもVCA動物病院が家でのケアとして挙げています。ただし目のすぐ近くにはさみを入れる作業なので、トリミングサロンや動物病院に任せるほうが安全です。

目に入れない・こすらない・色を抜かない|涙やけのケアで避けたい3つのこと

避けたいことは、液を目に入れること、強くこすること、色を抜こうとすることの3つです。どれも、拭き取りで目元を傷めないための線引きです。

Cautionすでについた色は、生え変わりを待つ

拭き取りで取れるのは、毛の表面に残った涙と汚れです。すでに色がついてしまった毛は、拭いても元の色には戻りにくく、その毛が伸びて切られるか、抜けて生え変わるのを待つことになります。VCA動物病院も、涙やけの色を落とすとうたうもので、効果が十分に確かめられたものはないと書いています。色さえ落とせば涙やけは治りますという考え方から離れて、これから濡れている時間を短くするほうに手を回すのが、家庭での対処法です。

01(CLEAN)で落として02(CARE)で整える|目元に使うものを選ぶ基準

目のまわりに使うものは、目に入ることを前提に選んでください。コットンに含ませて使っても、拭いているうちに目の端へ触れることはあります。mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナーは、この場所に使うために水だけの処方でつくりました。眼刺激性の試験と、清涼飲料水の規格基準の2つを、日本食品分析センターで確かめています。香料・アルコール・界面活性剤・防腐剤・シリコン・紫外線吸収剤・合成着色料・鉱物油・パラベンの9成分は加えていません。

中身は01(CLEAN)と02(CARE)の2本入りで、使う順番があります。涙の跡には、涙だけでなく体から出た脂も残ります。01はグルーミングスプレーと同じ系統の水で、この脂の汚れを落とす側です。02はスキンケアミストと同じ系統の水で、拭いたあとの目元を清潔に整えて、保湿する側を受け持ちます。

  1. 01をコットンに出し、目元の毛になじませる

    先のとがったキャップなので、コットンに量を調整して出せます。s2の手順と同じく、目頭から外へ向けて毛になじませます。

  2. 汚れを拭き取る

    新しい面か新しいコットンで、目頭から外へなでて汚れを取ります。左右でコットンを替えるのも同じです。

  3. 02を別のコットンに出し、目元になじませる

    01とは別のコットンを使います。拭いたあとの目元の毛と皮膚に、なでるようになじませます。

  4. なじませて終える

    目の下が濡れたまま残らないよう、乾いたもので水気を軽く押さえて終えます。

この商品が受け持つのは、目のまわりの毛と皮膚を清潔に保つところまでです。涙が増える原因は、目やまぶたの病気、涙の通り道、顔のつくりなどさまざまで、涙やけクリーナーで取り除けるものではありません。食事が関係していると言われることもあり、フードの見直しは動物病院で相談して進める話です。すでに色がついた毛も、s3のとおり生え変わりを待つことになります。使い方の順番と、片手で進める並べ方は涙やけクリーナーの使い方|01と02の順番で詳しく書いています。

拭き取りを続けても湿りが引かないとき|涙やけで動物病院に伝える3つのこと

家での対処法を続けても目の下がいつも湿っている、においがする、目の下の皮膚が赤くなってきた。こうしたときは、涙が増えている理由か、流れていかない理由が残っています。VCA動物病院も、目の下の湿り、赤茶色の変色、におい、皮膚の荒れを、原因を確かめるための受診のきっかけとして挙げています。s1の表の3行目に当てはまる変化があるときは、ここを待たずに受診してください。

原因がはっきりして治療が始まってからも、目のまわりの毛を清潔で乾いた状態に保つことは家の役目として残ります。家で使ってよいものは、診察のときに確かめておくと迷いません。

濡れている時間を短くする|涙やけの対処法を毎日の流れに置く

拭く回数は決めなくて大丈夫です。目の下が湿っていたら拭き、乾いていれば触って確かめるだけにします。週に一度、同じ場所・同じ明るさで目元の写真を撮っておくと、湿りや色の範囲が広がっているのか止まっているのかを比べられます。続けた先で見えてくるのは、拭いた回数ではなく、目の下が乾いている日が増えたかどうかです。

Product

mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー

mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー

1,870円(税込)

眼刺激性試験をクリアした2剤構成。01(CLEAN)で目やにと涙の跡を浮かせ、02(CARE)で拭いたあとの環境を整えます。

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よくある質問

涙やけは、拭けば消えますか?
すでに色がついた毛は、拭いても元の色には戻りにくいです。拭き取りで取れるのは毛の表面の涙と汚れで、色がついた毛は伸びて切られるか、生え変わるのを待つことになります。家での対処法として拭き取りを続ける意味は、これから新しく色がつく時間を短くするところにあります。
コットンは片目ずつ替える必要がありますか?
替えてください。片方の目に使ったコットンで反対の目を拭くと、目やにや汚れを運ぶことになります。International Cat Care も Vet Eye Care も、片目ごとに別のコットンを使うよう書いています。
犬と猫で、拭き方は違いますか?
目頭から外へ、片目ずつ新しいコットンで、こすらずになでるという手順は同じです。猫は顔に手が来るのを嫌がることが多いので、横からゆっくり手を添え、嫌がったらその回は切り上げてください。
涙やけクリーナーが目に入ってしまったら?
mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナーは、眼刺激性の試験を日本食品分析センターで確かめた水だけの処方です。それでも目薬ではないので、コットンに出して目のまわりに使ってください。目を気にしてこする、しょぼしょぼさせる様子が続くときは、動物病院で目を診てもらってください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。